最新のトピック マミさんが主人公!The different story刊行中! |
巴マミ(ともえ -)とは、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物である。
担当声優は水橋かおり。
概要
――「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイトより
見滝原中学校に通う三年生。縦ロール(一般に「ドリル」もしくは「ドリルヘア」とも呼ばれる髪型)のツインテール金髪少女。年齢不相応なナイスバディの持ち主。
一学年下の二年生のまどか達にとっては上級生であり、物腰の柔らかい落ち着いた優しく頼りになるお姉さん的存在。クラシカルな意匠のマスケット銃で優雅に戦う先輩魔法少女。
交通事故で絶命寸前のところ、キュゥべえと契約を交わしたことにより九死に一生を得、その後は魔法少女としての重圧や孤独に耐えながら一人で戦い続けていた。
第3話にて一瞬の隙を突かれたところをお菓子の魔女Charlotteに頭部を食いちぎられ絶命するという無惨な最期を遂げる。それを目の当たりにしたまどか・さやか両名のみならず、視聴者にも大きなトラウマを与えた。
マミの死によって、その後任として佐倉杏子が呼び寄せられたこと、彼女がいなくなったことでさやかが安易にキュゥべえと契約を行ってしまったこと、その最期によってまどかとさやかが心に大きな傷を負ったこと、Charlotte戦前にほむらを拘束したことでさやかのほむらに対する誤解が深まったことなど、作中の多くの出来事に彼女の死が関わっている。以上のような経緯から多大な反響を巻き起こし、退場するのが早かったにもかかわらず現在に至るまでトップクラスの人気を誇る。ちなみに2話までのあまりに落ち着いた言動から、キュゥべえと並び「実は黒幕では!?」と言われることもあった。
第3話での退場以来、久々の登場となった最終話では、壮大すぎる願いを行おうとしているまどかに最後の確認を取ると同時に、その祈りを杏子と共に後押ししても居る。
祈りによる改変後の世界においては、キュゥべえと契約したまどかの願いによって魔法少女が魔女になることが無くなったため、魔女との戦いで命を失う悲劇そのものも無かった事とされ、マミは生還を果たした。
キャラクターのモデルは「ひだまりスケッチ」のヒロさん。但し、虚淵によると体重を気にしているという設定は無いとのこと。魔女退治がカロリーを消費するちょうどいい運動にもなっているのか、それとも栄養が全て胸に吸収されているのかは不明。
また、本編での登場回数が少ない分、ドラマCDやスピンオフ、関連書籍などにおいてその人物性や内面、設定が説明、補完されることが多いことも巴マミの大きな特徴である。
さらに、巴マミは杏子、まどか、ほむら、さやかにあまりにも大きな影響を与えた為、彼女達について深く理解しようとすれば、必然的にその過程においてマミへの理解も同時に深められざるを得ない。
その為、巴マミをどのように理解しているかで、そのファンがどれほどアニメ本編以外の外伝や関連書籍等の知識を有しているか(また、アニメ外の知識までも得ようとする程にどれほどまどか☆マギカに対して情熱を注ぎ込んでいるか)、どれほど他の人物に対する理解を深めようとしているか、が明らかになる一面がある。
いわば、巴マミは「そのファンがどのくらい深い知識と情熱を持ってまどか☆マギカにのめり込んでいるかを計るバロメーターに当たる人物」といっても過言ではないだろう。
過去の周回
ほむらの退院より前に魔法少女になっており、まどか☆マギカ本編第十話のほむらの過去の周回の回想においては、その中で現れる他の全ての契約した魔法少女達と同様に、全ての時間軸において死亡している(おりこ☆マギカでは、杏子と共に物語終了時点まで生き延びている)。特にほむらとまどかが約束を交わした時間軸でマミが行った”ある行動”は、視聴者に大きな衝撃を与えた。本編時間軸でほむらがマミとあまり良好な関係になかったのはこの出来事や、内心仲間を求めていたマミとまどかの契約阻止を第一に考えるほむらとの目的の不一致が原因ではないかと見られる。
放送当初、彼女のこの行動によって「巴マミの人気が急落するのではないか?」という危惧もファンの間ではあった。しかし、マミのこの行動については同情的な意見も放送当時から多く、また「何故巴マミはあの周回であのような行動を起こしたのか?」という疑問を持ったファン達の手によってマミのこの行動についての様々な考察が行われることになり、人気下落への懸念は杞憂に終わった。また、マミのこの行動に関しては公式側からも多くのフォローがなされている。
アニメ十話において巴マミが行った”ある行動”の詳細と、それに関するファン達の考察や公式側の見解については、「病ミさん」の記事に記載されている。十話放送当時から関連作品、書籍等が追加される度に内容が加筆されていったためにかなりの文量だが、興味がある人は一読してみるのも良いかもしれない。
ハノカゲによるスピンオフ作品『The different story』においては、マミさんが理想と現実の違いに苦悩する姿が描かれている。マミさんファンならば一読して欲しい。
魔法
魔女との戦いにおいては、身体からマスケット銃を数多く出現させて戦う。これはマスケット銃は素早く銃弾を装填しての連発が非常に難しい構造になっているために、戦闘中は無数のマスケット銃を一気に出現させ一発撃つ毎に使い捨てて戦うというスタイルを取っている事に由来する。
マミ本来の魔法は「命を繋ぎ止める」願いに由来したリボンに代表される結びつける力。マスケット銃はリボンを変形させて作り出している(ゲーム版で判明)。複雑な構造は再現できないために単発式の銃しか作ることが出来なかったが、修行により大型の大砲も作れるようになった。これこそが後のティロ・フィナーレである。
またマミが登場する魔法少女の中で一番経験豊富で、本来の魔力以外に自ら身に付けた後付けの魔力をいろいろ持ってるとのこと。マスケット銃や巨大な銃の錬成、キュゥべえを癒したり、さやかのバットを強化したり、まどかとさやかに展開させていたドーム上のシールド等々がソレに該当すると思われる。
マミさんの主な必殺技。多くの技は、ゲーム版製作に合わせて命名された。
技名 | 説明 |
---|---|
ティロ・フィナーレ | マミさんの代名詞的必殺技。大型の大砲を作り出して攻撃する。 |
ティロ・ボレー | ドラマCDで使用。複数のマスケット銃で一斉射撃を行う。 |
レガーレ・ヴァスタアリア | 2,3話及び10話で使用。相手をリボンで縛り付けて拘束する。 ゲーム版では下位魔法の「レガーレ」を含めて、大半の魔女に効いてしまう強力な技である。 |
パロットラ・マギカ・エドゥ・ インフィニータ(無限の魔弾) |
1話で使用。大量のマスケット銃を作り出し、広範囲に攻撃する。 |
ダンサ・デル・マジックブレッド (魔弾の舞踏) |
3話で使用。複数のマスケット銃を用いて全方位攻撃を行う。 |
ボンバルダメント | ゲーム版に登場する最強技。ティロ・フィナーレを超える巨大な大砲による攻撃。 両手で保持できないサイズであるため、大砲の上で例のポーズをとりながら攻撃する。 |
絶対領域 | 2話でまどか達を守る際に使用。完全無敵のバリアを作り出す。 ゲーム版においては、ワルプルギスの夜に対してすら一方的に攻撃できるチート技である。 |
テ・ポメリアーノ | 2話で使用。紅茶を召喚して午後のティータイムを行う。→砲火後ティータイム HP回復効果がある。 |
ティロ・リチェルカーレ | スピンオフ漫画The different storyの第5話で使用。あらかじめ異なる位置と向きに配置した複数の中型の大砲による一斉射撃。 |
おりこ☆マギカでの活躍
簡単に言えば、相性の悪い至近戦特化魔法少女である呉キリカに襲われたり、杏子の連れの幼女の千歳ゆまに泣かされたりしている。しかし、魔法少女→魔女という秘密を知っても、ゆまの叱咤で立ち直り、おねえさんキャラを完遂!
詳しくは個別百科にて→『魔法少女おりこ☆マギカ』
かずみ☆マギカでの活躍
第11話(単行本第3巻)で登場。
ある日、危篤となった祖母を助けようと走っている少女が魔女に襲われようとしていた。その少女を遠足途中だった魔法少女が救った。その姿、その武器、そして決め技のティロ・フィナーレ・・・どう見ても彼女である。救われた少女は様々な経緯から魔法少女となり、魔女の口づけによって自殺しようとしていた少女達を救い、彼女たちを魔法少女へと引き入れた。そして彼女たちの必殺技に名前を付けようとする。曰く「私を助けてくれたお姉さんにならってイタリア語で考えたんだよ!」マミさん、なんつー影響を与えてくれたんや…そらあの作品で必殺技連呼の理由もわかるわ…
詳しくは個別百科にて→『魔法少女かずみ☆マギカ』
と、(フォワードでの連載を追いかけている、あるいは第3巻まで既読の人には分かっているだろうが)あえてぼかして書いたのには訳がある。
この作品での主人公であり、上述のようにマミに救われた少女、かずみは記憶をなくしており、その記憶を御崎海香によって見せられている。そしてその映像の最後では海香がジュゥべえの記憶を書き換えている。
つまりこの最後の点のみが正しいとするならば、記憶改竄能力のある海香によって、かずみに一部ないし全部が偽である記憶を植え付けられていると言うことになる。実際にその次の回で、嘘が入っていたと宇佐木里美がかずみに明かしている。
つまり、「マミがかずみを救った」「マミに影響されてかずみがイタリア語の必殺技名をつけるようになった」「かずみが暴走して仲間にイタリア語名の必殺技使用を強要した」という事に関しても真偽が不明となるわけである。事実、かずみ達と敵対する魔法少女も必殺技名をつけている理由が説明できない。この点に関して留意した上で連載を追うなり、単行本を買って読むなりして欲しい。
もっとも、The different storyの下巻を読む限りでは、彼女が和紗ミチルを救った事は嘘ではないようだ。
The different story での扱い
この物語の主役である。
全十二話というTVアニメ本編と全く同じ話数で構成されたこのスピンオフコミックは、まどか、ほむら中心に収束したTVアニメ本編とは異なり、徹頭徹尾最後まで巴マミ中心の物語が展開され、正に巴マミの視点で描かれた、「アニメとは異なるまどか☆マギカの物語」として相応しい内容となっている。
主役というだけあって非常に出番が多く、また、アニメ本編ではあまり描写されなかった杏子やさやかとの関係と深い絆も十二分に描かれ、かつマミの過去や内面の心理描写、はては他4人の魔法少女による正直なマミへの評価と親愛の気持ちに至るまで詳細に補完されており、「強くて頼りになる」、親しみや愛おしさを込めて「アイツが調子に乗ってる時は大抵ツメが甘いんだ」(ただし、調子に乗ってツメが甘くなったのか、杏子という仲間が出来た安心感からツメが甘くなったのかは、実際の所は不明)、「(正義の味方としてみんなの幸せを守る為に命を賭ける事が許される)本当に限られた相応しいヤツ」とまどかに語る杏子や、「もう誰も頼らない」と心に決めたはずが、マミが助かった安堵のあまり、以後はマミに心を預け頼るほむらの姿など、他では見られない姿も見られる。
特に、アニメ十話で今ひとつ明らかにならなかった「何故ソウルジェムが魔女を産むことが巴マミにとっては一大事であるか」が、人間関係のすれ違いやマミの内心の不安、彼女の論理的な思考(この物語でマミは精神的に壊れてもいなければ、錯乱もしていない)の果てに、マミ自身がその結論を選ばざるを得なくなる手詰まりに追い込まれるという過程をもって、丁寧かつ容赦無い筆致で描写されている。
その為、ある意味本作品はTVアニメ本編以上に過酷な物語であるが、巴マミが自分をどのような人間であると考えていたか、また巴マミを周りの人間はどのような人間であるかと考えていたか、そしてメイン五人の少女達にとってどれほどマミが大きな存在であったかということが、これ以上ないほど豊かに描かれている。
故に、本作品はマミマミストのみならず、魔法少女まどか☆マギカを愛する全ての人に是非ともオススメしたい傑作である。
叛逆の物語での扱い
(ネタバレ注意)
5人の魔法少女による戦隊を結成しており、その中でもマミはリーダー的存在で、センターを飾っている。また、まどかとの新合体必殺技、「ティロ・デュエット」を披露した。なお、「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」の決めポーズやお茶会の演出等は新房監督によるとマミの発案”かもしれない”と語られているが、そのチーム名が誰の命名なのかに関しては、作中はおろか監督や制作スタッフ、声優からも一切説明されていない(ホーリーというのは「英語」であり、先述したティロ・デュエットの例のようにマミは必殺技を「イタリア語」で命名することに拘るので、この点からチーム名の命名者がマミではない可能性もある)。また、魔法少女の仲間に加えて、べべというパートナーも連れており、本人も「今が一番幸せ」と語っているなど、マミにとって理想的な状態だった。だが彼女は、その状態が魔女の結界によるものとは気づいていなかった。それもそのはずで、マミは魔女という存在を、そもそも知らないのである。
中盤で暁美ほむらが、べべを結界を創りだした魔女と疑って襲った際、パートナーを守るために立ちはだかる。戦闘は時間停止魔法も絡んだ激しい銃撃戦となったが、最終的にはほむらの一歩先を読み、リボンの分身を作って勝利する。 その強さたるや、TV第3話で「お菓子の魔女」シャルロッテに食い殺されてしまったのが不思議なほどで、美樹さやかをして「絶好調のマミさん相手に真正面からケンカを売るなんて、自信過剰なのか馬鹿なのか」と言わしめるほどである。また、パンフレットでは新房監督からは「油断さえしなければ、最強の魔法少女なんじゃないのかと思ってしまう」と語られ、叛逆の物語公開前に刊行された娘タイプ2013年10月号では虚淵からは「(※叛逆の物語でマミの実力は明らかになるのかという問いに対して)絶好調のマミさんならどんな相手にも勝てるだろうという信念に基づいています。」と語られている(逆に言えば、それほどシャルロッテは強力な魔女だったのである。因みにTVアニメ放送後発行された『魔法少女まどか☆マギカ~The Beginning Story』によると、少なくとも虚淵玄にとってはマミがシャルロッテに負けたのは「何かヘタを打ったのではなく、相性の問題」とのことである。また虚淵は娘タイプ2013年10月号のインタビューでは「自分は「強さのパラメータ設定」や「スペック差」とか、あまり好きじゃないんですよ」、「勝負を決めるのは時の運だし、スペックだけで勝ち負けが決まるもんじゃない」とも同時に語っている)。
物語後半では、正体を明かしたべべから事情を聞き、ほむらを救うべく戦う。その際、新たに列車砲型のティロ・フィナーレを披露した。→『マジカル列車砲』
[新編]叛逆の物語では、美樹さやかと同じく、大きく救済されたキャラクターと言えるだろう。高い実力の持ち主とされながら、TVアニメ本編では序盤であっさり戦死してしまったため、実はそれほど強くないのではないか、などという不名誉な見解すら存在した。しかし本作での暁美ほむらとの戦いでは、ほむらの先輩・師匠としての貫録を存分に示し、その名誉を挽回している。ほむらが使用する毎分数百発(毎秒に換算すれば十数発)もの発射速度がある銃に、単発式の銃を次々に生成して対抗している事実だけでも、その魔力の強さ、能力の高さがわかる。
マギアレコードでの扱い
鹿目まどかたちよりも前から見滝原市で魔女たちと戦い続けている魔法少女。
見滝原中学校の3年生。
魔法少女としてもまどかたちのよき先輩でもあり、人を救えることを誇りに思っている。
紅茶好き。
――『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』ゲーム内プロフィールページより
外伝ゲーム作品『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』では初期実装キャラとして登場、原作通りの実力と使いやすさから初期の時点より屈指の強力キャラとして重宝されている。AcceleとCharge各2枚構成で攻撃チャージもMPチャージも容易にこなせ、マギアの「ティロ・フィナーレ」は敵全体にダメージだけでなく拘束とやけどを付加、コネクト「ティロ・デュエット」もダメージアップと拘束・やけどが追加と、サポートに付ければ心強い味方に、ミラーズで出てきたらかなりの難敵となる。
ストーリー上ではアナザー第2章・メイン第3章から登場。見滝原市での魔女の減少を疑問に感じ、その時キュゥべえから「魔女が神浜市に集められている」と聞いたことから調査に出向いたことが始まりとなる。アニメでもこれに沿う形で登場するが、登場したのがマミさん因縁の第3話、さらにED後のサプライズ出演となったことからネット上では大盛り上がりとなり、Twitterトレンド日本1位・世界3位をかっさらっていった。
一方で開始1年目のクリスマスイベントでは突如として神浜聖女ホーリーマミとして登場。マミさんのテーマをバックに「突然失礼……」と言いながらいきなり現れ(しかも不法侵入)あちこちで奇跡を振りまいており、これには「マミさん何やってんですか」とユーザーを唖然とさせたが、これが後の伏線だったことを後に知らされることになる。
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以下、『マギアレコード』第一部のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
神浜市を訪れたマミ、そこで神浜市に魔女が集結していること、そして「ウワサ」と呼ばれる魔女とは異なる怪物が出現していることを知る。そんな折り、水名神社を訪れると、ウワサと魔法少女達の戦いに出くわし、さらにその中にいた環いろはがドッペルを発現したのを目の当たりにする。マミはいろはが「人間に擬態した魔女」と誤認したことで勝負を挑むが、その時十咎ももこが介入したことで一時撤退を余儀なくされる。
見滝原に戻ったマミはまどかとほむらにこのことを話した上で2人に「神浜市に近づかないように」と警告し、自らは再び神浜市に向かったのだが、それ以降消息を絶ってしまう。後にマミを探しにやってきたまどかとほむらはいろは達と共闘した際にマギウスの1人アリナ・グレイから「自分が倒した」と告げられる。
そうした事があってから後、いろはと七海やちよは仲間を取り戻すために記憶ミュージアムの奥へと向かっていったのだが、そこに姿を見せたのはマミだった。しかし明らかに様子がおかしい。マミは一度変身した後に、多段変身、ホーリーマミの姿となった。マミはアリナに倒された後、魔法少女の真実を聞かされた上でマギウスからの教育(というよりも明らかに洗脳)を施され、マギウスの思想に心酔するようになっていた。そしてマギウスの翼の一員になっただけでなく、神浜聖女のウワサを纏うことでより強力な力を得ており、自ら「フローレンス」と呼ぶドッペルも発現できるようになっていた。ドッペルの発現でピンチに陥るいろはとやちよ、その時助太刀に来たさやかによって2人は難を逃れることになる。
※アニメ版においてはここまでのプロセスが変更され、いろはがドッペルが出した際にはティロ・フィナーレを発射しそのままやちよ・鶴乃と言い合いになるも身を引いている(ももこの介入は無し)。その後ヘリポートでの戦いにおいて暴走したアリナをとどめるために介入するも、この時洗脳の有無は不明だが既にマギウスの翼の一員となっていた。そして記憶ミュージアムでいろは・やちよと対峙する中さやかが乱入するが、その姿を見て魔法少女としての戦いに巻き込んでしまったさやかやまどかへの贖罪の思いが暴走しホーリーマミへと姿を変えてしまう。さやかとの激闘、互いにドッペルを繰り出したいろは・やちよとの死闘の末、崩壊するミュージアムにいろはを道連れにしながら落下していった。
マミの洗脳度合いはその後も進行していき、見滝原に出向いた際には魔女を送り込んだ上でまどか・ほむら・さやかをアリナとの連係でリボンの結界に閉じ込め、いろは達の前に姿を現した時には「マギウスを信じる者のみを救う、異端は消し去る」と宣言する。そしてマギウスの翼が行動を起こした時にヘリポートで総力戦に。最終的にやちよとマミというベテラン同士の一騎打ちとなり、心に響く仲間たちの声を元に気力を取り戻したやちよは無数の銃と槍の応酬、互いの必殺技を放ち合った末、マミからウワサをはがして洗脳から解放することに成功した。この時やちよはマミの本心、「自分のしてきたことの意味が分からなくなったこと、後輩達を魔法少女の世界に引き込んでしまい申し訳ないという感情、かといってマギウスの翼としての行いも完全に正しいとは思えないこと、だったらいっそのこと誰かに消してもらいたいという真情」を見ることができた。
調整屋に運ばれ、そこで目を覚ましたマミ。眼前にはまどか達の姿があったが、マミの心には後悔の念しかない。だが、マギウスの翼を今は止めることが先決と、まどかたちと共に再びヘリポートに向かい残っていた羽根達にマギウスの真実、そして自らが洗脳された経緯、さらにワルプルギスの夜の接近を告げる。聞いた羽根達はマミの言葉に従う者と疑念を抱く者に別れるが、「この人だったら信じられる人」を尋ね、名が挙がったまとめ役の梓みふゆに会うため、ホテル・フェントホープへと向かいやちよ達に加勢、さらに自らの決着として単身神浜聖女のウワサを倒し、さらに杏子の協力も得ながらフェントホープに巣くうウワサを倒しに向かう。
近づくワルプルギスの夜。マギウスとけりを付けエンブリオ・イブから妹のういを救い出そうとするいろは達とは別れ、まどか達と共にワルプルギスの夜の元へ向かったマミ。他の神浜の魔法少女達とともに戦い、自らは拘束魔法を用いてワルプルギスの夜を固定させるなど活躍、最後にいろはとやちよが放った一閃で撃退することに成功する。マミはまどか達と共に見滝原に戻り、頼れる仲間達と再び魔法少女としての日々を送ることになる。
※アニメ版第2期では当所動静は分からなかった物の、まどかたちがマミを救うために神浜に向かい、そしていろは・やちよと合流した矢先、キレーションフェントホープの塔から同じくウワサと融合した鶴乃と共に姿を見せる。しかしなんで仏壇から登場してるんですか。しかもゲーミングPCのようにやたら光る。圧倒的な戦闘力で推してくるマミと鶴乃に対し、なんとしてでもコネクトによって2人からウワサを引き剥がすべくいろはたちとまどかたちは共同戦線をとるも、やちよが鶴乃から引き剥がすのに失敗、それを見たまどかは「このままではマミさんでも失敗する」と即座に判断にさやかを体当たりで止める。その後いろはややちよたちが鶴乃の真意を悟ったことでようやく引き剥がすことに成功したのを見て、まどか達もマミの真意を慮った上で挑み、さやかの渾身のティロ・デュエットでマミからウワサを引き剥がすことが出来た。ようやく元に戻ったマミは頼もしい後輩達に支えられながらワルプルギスの夜が向かう見滝原市へと向かうのであった…が、他の4人と違い第3期には一切登場しなかった。
なお、よりにもよって2021年12月にはクリスマスイベント前哨戦としてアニメ版を元にした「ホーリーマミ アニメver.」が実装されることになった。しかもアニメ準拠で表情が一層狂気に満ちた上に、ステータスも上方修正されるという凶悪なことに。運営は何をしたいんだい?
第2部からはまどか達共々現状メインストーリーには関わらず、イベントストーリーが中心に。頼れる先輩としてその存在を見せつつも、マギレコでの時間軸という特性からかなぎさとも仲良く過ごしたり、3年目に実装された水着ver.が気に入ったのか、夏場ではロケット花火を乱射する「フィオレ・フィナーレ」を如何に使って戦うか思案するなど、なかなかのエンジョイっぷりである。また、年齢的には年上の高校生であるものの、神浜聖女に助けてもらったことからマミの大ファンとなった香春ゆうなというお嬢様も現れ、彼女がらみの話もちらほらあったりする。
その一方で『マギア☆レポート』ではまどか先輩Pに呼び出される形で神浜ご当地アイドル「カミハ☆マギカ」の一員に。見滝原出身者とはいえアイドルマミさん復活の報に一部で沸き立ったりもした。
2023年10月から開始の「魔法少女まどか☆マギカ scene0」ではキーキャラクターの愛生まばゆとはクラスメイトにあたり、最初(アニメ第10話での2周目)後をつけてきたまばゆを脅すなんて言う場面もある。その一方でアニメ第10話3周目に相当する場面では同様に錯乱したり、別の周回ではさやかを逃がしてお菓子の魔女に立ち向かうも……ということもあったりする。
ファンからの扱い
3話放映以降、急激に人気が上昇。かつて、ニコニコ動画やpixivで主要5キャラ中ダントツ1位のタグ数であったほど二次創作で人気が高く、if展開も多数作られるなど(主に「マミさんを救い隊」タグで検索するのがお薦め)多くのファンから愛されている。現在のタグ数は、ニコニコ動画で2位、pixivで僅差で5位と順位を落としているが、これは決してマミさんの人気が落ちたのではなく、他の4人の人気も上がってきたため、差が小さくなったと思われる。しかしpixivのR-18、薄い本やコスプレAVではトップクラスの人気を誇っている。
アニメ最萌トーナメント2011では優勝してしまった。巨乳キャラとしては史上初の快挙である。
公式においては、フィギュアの発売順が3番目だったり、抱き枕カバーが発売されたり、劇場版で日本語歌詞付きテーマ曲『未来(kalafina)』が追加されたり大幅に作画が修正されたり、マミさんが主人公のスピンオフ作品『The different story』が刊行されたりするなど、メインキャラ5人の中で最も出番が少ないとは思えないほどの優遇を受けている。
一見すると、百合カップリングでは一転して不遇な扱いを受けること多いように見えることもあるが、1~3話で仲の良かったまどかとのカップリング(まどマミ)やフェアウェル・ストーリー公開後、そしてThe different story刊行後に多数イラストが描かれるようになった杏子とのカップリング(杏マミ)なども実はかなりの数が存在しており(尤も、ほむまどと杏さやが圧倒的な勢力を有していることには変わりはないが)、実際の所はカップリングにおいてそれほど扱いが不遇という訳でもない。
加えて、本編において唯一キュゥべえと仲が良かったことから、pixivにおいては「キュゥマミ」というカップリングタグが存在する。時には相思相愛だったり、キュゥべえが一方的にマミを好きだったりと、平和的な間柄で描かれることが多い。4コマアンソロジーにおいては、マミさんがキュゥべえに惚れる展開がある。
また、アニメ本編で唯一必殺技名を叫んでいることから中二病キャラにされたこともあるが、脚本担当の虚淵玄が『普通の魔法少女アニメと思わせるためのミスリード』のために叫ばせただけであり、中二病というわけではない。
他の4人が技名を叫ばないのは、3話以降の暗い雰囲気を優先させたからである。
ちなみに、『魔法少女かずみ☆マギカ』の魔法少女達の必殺技は後にマミに影響を受けた可能性があることが提示(詳しくは「かずみ☆マギカでの扱い」を参照)されたが、『魔法少女おりこ☆マギカ』の外伝、『魔法少女おりこ☆マギカ~noisy citrine~』において、呉キリカが必殺技に名前をつけていたことが明らかになり(しかもイタリア語ではなく英語の必殺技であり、完全にキリカのオリジナルであると考えられる)、これによって他のQBと契約した他の魔法少女の指示や影響ではなく、自発的に必殺技に名前をつけた魔法少女は完全にマミ一人ではなくなった。
最終回でのセリフも中二病扱いされることがあるが、脚本担当の嘘淵玄はオトナアニメVol,21におけるインタビューで、「円環の理」は巴マミの造語ではなく、魔法少女の間で口伝されている伝承であるという設定を明らかにしている。
そもそも、マミを含めて全員女子中学生なのだから、中二病的台詞であったり、そうした物にあこがれを抱くのは、それで当たり前ともいえるし、また、マミに関してはドラマCD『フェアウェル・ストーリー』においては「昔TVで観ていた魔法少女の様に必殺技の名前を叫ぶことで、戦いから逃げ出したくなる自分を奮い立たせる」という必殺技に名前をつける理由が明かされ、つまり、マミは意味も無く、カッコイイからという理由で必殺技に名前をつけている訳では決してない。
以上、本作における魔法少女のビジュアルや世界観の説明など、特に序盤のツカミにおいて重要な役割を果たしたキャラクターなのだが、その「世界観の説明」としての「マミる」シーンや、華麗な仮面に隠れた「ひとりぼっちで戦うのは寂しい」という等身大の悲痛な素顔と、魔法少女になると決めたまどかの告白を聞いてからの浮かれっぷり、ベテラン扱いの先輩キャラだが実態としてはキュゥべえに騙されたまま、まどかやさやかを魔法少女に勧誘してしまった事、10話でのほむらの回想中では姿が確認された周回では例外無く何らかの形で死亡している(但し、この回想においてはマミだけでなく、回想中に姿が確認出来る「魔法少女」は、「ほむら以外は全員」例外無く死亡している)事、オサレな言い回し等が混ざり拡大解釈された結果、
- 「死亡・十話におけるシーンを利用したオチ要員」
- 「学校で友達がいないぼっちキャラ」
- 「良いお姉さんを演じているが、本当はとても子供っぽく恋愛などにも疎い」
- 「発言がいちいち厨二病」
- 「三十過ぎても独身一人暮らし」⇒アラサーマミさんシリーズ
といった過激なデフォルメの格好のターゲットにされ、暁美ほむらに並ぶ本作屈指のお笑い(&巨乳)担当というのがネタ的な二次創作における流行になってしまった。
ちなみに、BD第一巻を改めて視聴した脚本の虚淵玄が、ファンになったそうである。
また、虚淵玄はオトナアニメVol,21におけるインタビューにて、マミの苦悩は「スパイダーマン程度の、自分がヒーローだと他人に言えない程度の苦悩」だったと発言。二次創作におけるぼっち扱いを否定した。
ハノカゲによるスピンオフ作品『The different story』においては、クラスメイトとの友人関係が描かれている。
本編における「ひとりぼっち」発言は、あくまでも「魔法少女の友達が欲しい」という意味であり、友達が一人も居ないというわけではないということに注意されたい。
(※以下、PSP版ネタバレ注意!また、以下の設定はあくまで一関連作品内のものに過ぎない事、シナリオを書いたのは虚淵玄ではない事に注意されたし)
なお、後にPSP版では魔法少女の使命に没頭するあまり親しかった友人達と疎遠になってしまった様子が描かれたが、そもそもPSP版においては魔法少女になった以上は誰でも孤独になることが再三描写されており、マミだけでなくほむらも杏子も、そしてさやかやまどかさえも友人がいない(或いはいなくなっていく)様子が描かれたため、少なくともPSP版において孤独(ネタ的に言えばぼっち)はマミの特徴としては妥当ではない。それはPSP版の設定における魔法少女そのものの特徴である。
(以上、反転終了。)
このようなマミさんに対するファンの二次設定的なキャラ付けが過激なものとなった背景には、3話というあまりにも早い段階で彼女が退場してしまったこと、そして(当初は)脚本家の虚淵玄自身が彼女に対してさしたる興味を持っていなかったので設定が薄くおざなりだったことがあげられる。それがファンの想像力を掻き立て、様々なマミさん像が描かれることとなった。その結果ファンの予想以上の人気に気が付いた公式側が、マミさんに対して次々と後付設定(杏子との関係、必殺技を叫ぶようになった理由、過去の戦いなど)を追加していったため、もはや現在のマミさんと放送当時のマミさんはほとんど別人といっても過言ではないかもしれない。
しかし、二次創作によってキャラが豊かになった反面、二次的なキャラ付けと後付設定に矛盾が生じることが少なからず起こるようになってしまった。また、コピペブログや二次創作物のみでしか彼女を知らない人間が公式設定と二次設定を混同し、それが原因でファン同士に対立が生じているという悲しい現実も存在する。アンチが厨二ネタ、ぼっちネタ、デブネタ(これらの由来は、全て二次創作である)を用いてネタと称して時に公然と荒らしを行うような目を背けたくなるような状況も存在してしまっている。(ちなみに、デブネタの元になったシーンは劇場版で作画が修正されている)
このように、マミさんはネットによる二次創作の恩恵と被害、その両方を最も受けたキャラといえるだろう。
かつて、マミさんはどんなネタでも受け入れられる、自由度の高いキャラだった。しかし、それは放送当時の、まだマミさんのキャラ設定が定まっていなかったころの話である。
公式側から次々と後付設定が追加され、キャラの掘り下げや形付けがはっきりしてきた今、もはや「マミさんには何をしても問題ない」「マミさんなら仕方ない」では通らないことに注意が必要である。
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