Nintendo Switch 2とは、2025年6月5日に任天堂から発売予定の家庭用ゲーム機である。
概要
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商品名 | Nintendo Switch 2 |
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発売日 | 2025年6月5日 |
価格(税込) | 49,980円(日本語・国内専用版) 69,980円(多言語対応版) |
種別と世代 | 据え置き型:第10世代[1] |
内容物 |
据置機としても携帯機としても遊ぶことのできたゲーム機「Nintendo Switch」(2017年発売)の後継機種。据置型の第10世代にカウントされる。
基本的にはSwitchを順当に進化させたゲーム機であり、TVモードと携帯モードを自由に切り替えられるスタイルは変わっていない。大型化した画面やスライド式の背面スタンドなど、有機ELモデルで好評だった要素も引き継がれている。一方で、本体性能の向上が図られたほか、新しく搭載されたゲームチャット機能、Joy-Conの耐久性向上やマウス機能搭載など、新要素も盛り込まれている。
前世代機の名前を踏襲した任天堂ハードは、「スーパーファミコン」や「Wii U」などこれまでにも存在するが、実はシンプルに「2」とつけられたのはかなり珍しい。[2]
発売に先駆け、世界各地で体験会が開催、日本では2025年4月26日・27日に開催される。
発表までの経緯
Nintendo Switchの後継機について存在が正式に明かされたのは2024年5月7日。任天堂の公式SNSより、社長の古川から発表された[3]
社長の古川です。2015年3月にNintendo Switchの存在を公表して以来9年ぶりにSwitchの後継機種に関するアナウンスを今期中に行います。また、2024年後半のSwitchソフトラインナップをお知らせするNintendo Directを6月に実施しますが、そこでは後継機種を扱いません。誤解のないようお願いいたします。
今期中と書かれていることから、2025年3月までに正式発表が行われることが判明した。
その後しばらく音沙汰がなかったが、2024年11月6日の経営方針説明会で新たな情報が明かされ、同日に公式SNSでも発表される。
古川です。本日の経営方針説明会で、Nintendo Switchの後継機種ではNintendo Switch向けソフトも遊べることを公表しました。また、Nintendo Switch Onlineも後継機種で引き続きご利用いただけるようにします。これらNintendo Switchとの互換性を含む後継機種の詳しい情報は、後日改めてご案内します。
「Nintendo Switch向けソフトとの互換性がある」ことと、「Nintendo Switch Onlineを利用できる」ことが明かされた。この2点のみ発表したのは、年末年始を前にNintendo Switch向けタイトルを購入するハードルを下げるためではないか、と推測されている。
また、「Switchの後継機種」という表現や、Nintendo Switch向けソフトとの互換性などから、Switchの特徴(据置機と携帯機のハイブリッド形式やJoy-Conなど)を引き継いだ正統進化系のハードになるのではないかと予想されていた。
その後、2025年1月16日に予告映像が公開され、見た目と名称が判明した。
2025年4月2日のニンテンドーダイレクトにて本体価格と発売日、ソフトラインナップなどが発表された。
2025年4月24日より全国のゲーム取扱店やオンラインストアなどで予約受付を開始。
さらにパワーアップした3つのプレイスタイル
Nintendo Switchのコンセプトであった3つのプレイスタイルは、性能面の強化を中心にそれぞれがさらにパワーアップしている。
TVモード
Switch2本体をドックに接続すればTVモニターにゲーム画面を映せる。解像度が最大4K、120fpsまでに対応。専用ドックには新たに冷却ファンが搭載されており、発熱を抑えられる。
Switch2のプロセッサーはSwitchに引き続きNVIDIA社製のカスタムプロセッサーを採用。
NVIDIAによるとGeForce RTXでも活用されている技術「DLSS」や「レイトレーシング」に対応し、Switchの10倍のグラフィックスパフォーマンスを備えると発表されている。[4]
テーブルモード
背面スタンドはフリーストップ式となり、自由な角度で止められるようになった。さらに本体下部にあったUSB-C端子が上部にも追加されており、テーブルモードで遊びながら充電ができるようになった。
携帯モード
本体の画面は7.9インチと有機EL版よりも大きくなっている一方で厚さは従来と変わらない、本体の解像度も最大フルHDに対応、fpsも最大120fpsまで対応になっている。
主な機能
Joy-Con 2
Joy-Conは新たに「Joy-Con 2」にリニューアル。スライド式から、端子接続のマグネット式になり、装着がしやすくなった。また、既存のボタンやスティックが大きくなり押しやすくなった。さらに側面にマウスセンサーが搭載されており、側面を下に向けてマウスのように操作することも可能。HD振動も「HD振動2」にバージョンアップされた。
ゲームチャット
Nintendo Switch Onlineに加入することで使える機能。
Joy-Con 2に追加されたCボタンを押すとゲームチャットが起動。フレンドといつでもボイスチャットが楽しめたり、画面を共有しながらプレイができる。本体にマイクが搭載されているほか、外付けのマイクを取り付けることもできる。また、カメラも接続可能で、顔をゲーム画面に映しながらプレイすることもできる。チャット中は全員が別々のゲームをプレイしてもその様子が共有される。
発売後、2026年3月末までNintendo Switch Onlineに加入しなくても楽しめるゲームチャットおためしキャンペーンを実施する。
おすそわけ通信
SwitchでJoy-Conを渡して2Pプレイが楽しめた「おすそわけプレイ」がパワーアップ。ゲーム自体を別の本体に映してプレイができるようになる。その仕組みはWiiUの本体からゲームパッドに映像や音声をストリーミングさせている技術を応用しており、処理自体はSwitch2本体で行っている。
ゲームチャットを使っておすそわけできるほか、Switchにもローカル通信を用いておすそわけできる。そのため、一部の対応ソフトでは「Switch2のゲームをSwitch本体におすそわけ通信でプレイ」ということもできる。
Nintendo Switchとの互換性
Joy-ConやプロコンなどのNintendo Switch向けコントローラーは純正のものはほぼ全て使用可能。ただしJoy-ConはSwitch2本体に取り付けても充電できないため充電スタンドを使うなど、別途代用品を使用する必要がある。
Nintendo Switch向けソフトとはごく一部を除き、ほぼ全てに互換性があり、現在動作検証中とのこと。任天堂開発のタイトルについては「Nintendo Switch 2の本体サイズが付属の段ボールキットに合わない」という理由でToy-Con 4: VR Kitが対応していないが、それ以外のタイトルで全て動作検証を行っており、互換性を確認している。動作検証で問題が発生したタイトルについてはソフトメーカーと対応を協議している。また一部タイトルにはSwitchのJoy-Conを必要としたり、Switch版の本体との機能の違いにより若干違うプレイ体験になるものもある。
また、一部のソフトは無料アップデートでSwitch2にも対応するほか、新機能や追加要素、フルHDや120fps対応などを入れてNintendo Switch 2向けに最適化された専用ソフト「Nintendo Switch 2 Edition」として新たに発売される。Nintendo Switchのソフトを持っているユーザーは「アップグレードパス」を購入することでアップグレードできる。
Switch本体を持っている場合、Switch2本体へデータを丸ごと移行することができる。
Nintendo Switch Online
詳細は記事「Nintendo Switch Online」を参照。
Switchから引き続き利用可能。スマートフォン用アプリはSwitch2用の機能を統合した「Nintendo Switch App」にリニューアルされ、本体の画像や動画をアプリを通じてスマートフォンに保存できる。「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入している場合、ニンテンドーゲームキューブのソフトがプレイ(⇒ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics)できたり、Nintendo Switch 2 Editionのアップグレードパスを一部追加料金なしで入手できたりなどの特典が受けられる。
Nintendo みまもり Switch
詳細は記事「Nintendo みまもり Switch」を参照。
Switch版から引き続き利用可能。ゲームチャットの利用制限も保護者側がアプリを通じて行える。
周辺機器
Nintendo Switch 2 Proコントローラー
おなじみのプロコン。Joy-Con 2に搭載されたボタンの他にも背面にGLボタン/GRボタンが搭載されており、プレイヤー自身が好きなボタンの機能を割り当てられる。またヘッドホン端子もついており、イヤホンやマイクなどを接続できる。
Nintendo Switch 2 カメラ
本体の販売について
本体は日本国内では日本語・国内専用のバージョンと多言語対応のバージョンがそれぞれ発売される。それぞれの違いは次の通り。
本体 | 日本語・国内専用 | 多言語対応 |
---|---|---|
希望小売価格(税込) | 49,980円 | 69,980円 |
本体の対応言語 | 日本語のみ | 日本語を含む16言語 |
(一部個別設定出来る物を除き、ソフトの言語は本体の設定に準ずる。) | ||
ニンテンドーアカウント | 「国/地域」が「日本」に設定されたアカウントのみ連携可 | アカウントの「国/地域」の設定を問わず連携可 |
(アカウントを連携しない場合、オンライン機能はほぼ利用不可。) | ||
ニンテンドーeショップ | 日本地域を対象にしたソフトのみ購入可 | 不明(Nintendo Switchでは、アカウントの「国/地域」の設定に準じていた。) |
取扱店舗 | 全国のゲーム取扱店/マイニンテンドーストア | マイニンテンドーストアのみ |
海外使用での動作保証 | 無し | |
ゲームカードのリージョンロック | 不明(Nintendo Switchでは、リージョンフリーであった。) |
なお、海外では、この様な「言語・地域限定」バージョンが販売される事は告知されていない。(恐らく、日本で言う「多言語対応」バージョンが一般に流通すると思われる。)
日本のみがこの様な販売形態となった背景として、2022年から始まった急速な円安と、海外からの転売対策が考えられている。
円安に関しては、海外でのSwitch 2の価格は日本円で7万円前後[5]と「多言語対応」バージョンと同程度の価格となることから、「日本語・国内専用」バージョンは世界的に見て割安であることが分かる。言語や地域の制限を価格差の理由として、円安の日本で高価になりすぎないようにしていると思われる。
マイニンテンドーストアでの予約条件
マイニンテンドーストアでの本体の予約について、4月4日から抽選の応募を開始したが、以下の条件を全て満たすユーザーが抽選に参加できる旨が事前に発表された。
- 2025年2月28日(金)時点で、Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること(体験版ソフト、無料ソフトは除く)
- 応募時点で「Nintendo Switch Online」に累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること
- ニンテンドーアカウントの「国/地域」設定が「日本」の方
ファミリープランに加入の場合は、利用券の購入者のみが上記条件を満たす対象となる。
仕様
Nintendo Switch 2本体
サイズ | 縦116mm×横272mm×厚さ13.9mm(Joy-Con 2装着時) |
---|---|
重量 | 約401g (Joy-Con 2 取り付け時:約534g) |
ディスプレイ | 静電容量方式タッチスクリーン / 7.9インチ 広色域液晶ディスプレイ 1920x1080ピクセル HDR対応 / 最大120Hzの可変リフレッシュレート |
CPU / GPU | NVIDIA社製 カスタムプロセッサー ※NVIDIA側の発表によるとDLSS・レイトレーシングに対応 |
本体保存メモリー | 256GB(UFS) |
通信機能 | 無線LAN(Wi-Fi 6)/Bluetooth (TVモード時のみ、有線LAN接続も可能) |
映像出力[6] | 最大3840x2160ピクセル 60fps 1920x1080 / 2560x1440ピクセル選択時は120fpsに対応 HDR10対応 |
音声出力 | リニアPCM 5.1ch ヘッドホン出力時・内蔵スピーカー出力時にサラウンド効果を付与して出力可能 |
スピーカー | ステレオ |
マイク | デジタルマイク(モノラル) |
ボタン | 電源ボタン 音量ボタン |
入出力端子 | USB Type-C x2 ヘッドホンマイク端子 x1 |
ゲームカードスロット | Nintendo Switch 2ゲームカード、Nintendo Switchゲームカードのどちらも差込可能 |
microSDカードスロット | microSD Expressメモリーカードのみ対応(最大2TBまで)[7] SD Expressに対応していないmicroSDメモリーカードはNintendo Switchからの画面写真/動画のコピーにのみ利用可能 |
動作環境 | 温度:5~35℃/湿度:20~80% |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 明るさセンサー |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー / 電池容量 5220mAh バッテリー持続時間 約2.5~6.5時間 バッテリー充電時間:約3時間(本体スリープ時) |
Nintendo Switch 2ドック
サイズ | 縦115mm×横201mm×厚さ51.2mm |
---|---|
重量 | 約383g |
入出力端子 | USB端子(側面×2[USB2.0対応]) 本体接続端子 ACアダプター接続端子 HDMI端子 LAN端子 |
ゲームソフト
本体と同時発売(ローンチタイトル)のソフトは4/2の発表時点で合計22本(Nintendo Switch 2 Edition含む)。これは任天堂ハードとしてはゲームボーイアドバンスの30本に次ぐ歴代2位の本数。
Nintendo Switch 2専用ソフトおよびNintendo Switch 2 Editionソフトのうち、ニコニコ大百科に記事のあるものを以下に記載。エディション名の違いは省略可。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 任天堂 / 任天堂ハードの一覧 / 据置型ゲーム機一覧
- ゲーム / テレビゲーム / 家庭用ゲーム / ゲーム機
- ニンテンドーアカウント / マイニンテンドー
- Nintendo Switch
- Nintendo Switch Online
- Nintendo みまもり Switch
- バーチャルゲームカード
第1世代 | カラーテレビゲームシリーズ | テレビゲーム6 | テレビゲーム15 | レーシング112 | ブロック崩し | コンピュータTVゲーム |
---|---|
第2世代 | - |
第3世代 | ファミリーコンピュータ | ファミリーコンピュータ ディスクシステム |
第4世代 | スーパーファミコン | スーパーファミコン ジュニア | サテラビュー |
第5世代 | バーチャルボーイ | NINTENDO64 | 64DD |
第6世代 | NINTENDO GAMECUBE |
第7世代 | Wii | Wii mini |
第8世代 | Wii U |
第9世代 | Nintendo Switch |
第10世代 | Nintendo Switch 2 |
その他 | 任天堂 | 任天堂ハードの一覧 | 据置型ゲーム機一覧 |
ver.20250116 |
脚注
- *携帯型としても使用可能
- *周辺機器まで含めると、スーパーゲームボーイ2が該当する。
- *なお、それ以前から任天堂は「今後もハード・ソフト一体型の遊びを提供していく」と公表していた。
- *「Nintendo Switch 2」が NVIDIA の AI を活用した DLSS と 4K ゲーミングでレベルアップ - NVIDIA | Japan Blog
- *マイニンテンドーストアで、449.99アメリカドル(1ドル150円換算で67,498.5円)、469.99ユーロ(1ユーロ160円換算で75,198.4円)、395.99イギリスポンド(1ボンド190円換算で75,238.1円)。
- *TVモード時のみ
- *本体更新が必要
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