サガ フロンティア2(SaGa Frontier2)とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年に発売したPlayStation用RPGである。サガシリーズとしては8作目に当たる。
概要
サガシリーズ | |
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サガフロンティア2 SaGa Frontier2 |
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基本情報 | |
ジャンル | RPG |
対応機種 | PlayStation |
開発元 | スクウェア |
発売元 | スクウェア |
発売日 | 1999年4月1日 |
価格 | 6,800円 アルティメットヒッツ:1,500円 |
対象年齢 | CERO:A |
ゲームアーカイブス | |
対応機種 | PlayStation 3 PlayStation Portable PlayStation Vita |
配信日 | 2008年12月10日 |
価格 | 617円 |
サガフロンティア2 Remastered | |
対応機種 | Nintendo Switch PlayStation4 PlayStation5 STEAM iOS Android |
配信日 | 2025年3月28日 |
価格 | 5,610円 |
ゲームソフトテンプレート |
メカ等のSF要素が多かった前作サガ フロンティアから一転、再び純ファンタジー世界観となった。
万物に宿る「アニマ」を使い、術を使うのが当たり前の世界に生まれた術不能者「ギュスターヴ13世」と、その時代の影で暗躍するエッグという存在に立ち向かうディガー「ウィリアム・ナイツ」。二人の主人公、及びその意志を継ぐ者達によって描かれる、約100年に及ぶ物語を垣間見ることになる。
BGMが伊藤賢治から浜渦正志に変更になり、激しいイトケンBGMから、流麗なBGMに一変した。この変更には発売当初は従来のファンからの不満も出たが、本作の作風に見事にマッチしているため、今ではBGMが素晴らしいRPGとして紹介されることも多々ある。
同じメロディが場面によって様々にアレンジされると言う独特なサウンドは、浜渦の「場面転換ごとに全く違う曲が必要なのか?」と言う既存ゲームサウンドに対する疑問への、一つの回答である。盛り上がる場面で印象的に回帰するメインメロディに心揺さぶられるファンも多い。ちなみに、使用しているメロディモチーフは大きく分けて3種類。たったこれだけ(とはいえ、どのモチーフも使っていない曲もあるにはある)の旋律で70曲以上の楽曲を手がけたのは見事という他ない。
グラフィックも、3Dポリゴン化が進むRPGにおいて淡い水彩画のような色調を持った2Dグラフィックを採用しており、グラフィック面でも評価は高いが、反面前作にあったような派手な戦闘演出が軒並み抑えられてしまい、地味、とする者もいる。しかし、敵味方ともにバトルのモーションは格段に増えており、PS1のスペック不足が露呈、バトル中に細かな読み込みが発生するようになりどうしても処理に時間がかかるため、バトルのスピードが前作に比べて遅くなっている。これを逆手にとって連携がどこまでつながるかは実際に連携してみないとわからないように設計されている。
本作はPocketStationに対応、お気に入りの連携を保存できる「コンボポケット」と、ツール発掘ゲーム「Go!Go!Digger」がある。本作では武器が消耗品のため「Go!Go!Digger」はいくらでもアイテム補充が効く便利ツールであり、本作の七星剣はこれでしか入手できない。PocketStationのダウンロードポイントは全ての街に存在している(ゲーム中序盤に1度しか訪れないヤーデにすらある)。それぞれの場所で契約するディガーに違いがあり、特定のツールを発掘しない、発掘中にサボる度合の個人差がある。発掘中に怒って逃亡することもあり、その場合はダウンロードポイントで新たにディガーと契約しなおす必要がある。
お金はCR(クラウン)という単位で使い方は基本的には他のRPGと同様だが、いくつか特徴がある。まずお金の管理は各主人公で独立しており、初期値は1000CR。主人公が世代交代してしまうと持っているCRは全て無駄になってしまうので、使い切ることが鉄則。このほかにチップという単位が存在し、ツールが壊れた時や処分したときに入手する。こちらは全主人公で共用。一定量毎にCRと交換することができ、一度に大量の交換をした方が効率がいい。また、隠しパラメータだが「チップ流通量」という数値があり、これはチップが増減した際に同じ値が別に加算される。ツールの特注をする際に必要な数値で、一定以上のチップ流通量がないとツール製作はできなくなっている。注文するツールによってはスキルレベルも求められるため、ゲームクリアまで特注ツール欄が空欄だらけだったプレイヤーは多いのではないだろうか。なおツール製作にもチップが必要で、製作したツールで消費した分だけ流通量も減る。特に製作で入手できるソウルクリスタルは本作では数少ないLP回復アイテムのため、最終シナリオに備えて多めに用意しておくことになる。
独特すぎるシステムを数多く採用している為、熱烈なファンが存在する一方苦手とする人も少なくない。熱烈なファンからも人を選ぶ、と言われる賛否両論の作品であるが、根強いファンを獲得している事も確かである。
システム
シナリオ選択式となっており、シナリオをクリアする事で新たなシナリオが出現、これを繰り返して最終シナリオを目指していく。中には戦闘のない、イベントを見るだけのシナリオも多数ある。シナリオはギュスターヴ編、ウィル・ナイツ編の2編が絡み合って進行する形になり、条件によっては他編のシナリオクリアが出現条件になるシナリオも存在する。未選択シナリオを多く残した状態だと出現しないシナリオがいくつか存在するため、初回プレイではきちんと順を追ってどちらのストーリーも並行して進める必要が出てくる。
歴史を体験するという性質上ゲーム中で何度か世代交代が発生し、前半で育成したキャラクターが引退や死亡などにより後半に使えなくなってしまう問題がある。その分、後で登場するキャラクターは初期のステータス値が高めに設定されているが、基本的に育てなおしになってしまう。
プレイヤーの選択によって歴史に矛盾が起こらないよう調整されている。
- 「タイクーン・ウィル」プレイ前に「アニマ教の噂」をプレイした場合、パトリックとはヴェスティアで初めて会ったことになるため、ラウプホルツに登場しなくなる。
- 「グラン・ヴァレを越えて」でラベールを仲間にしなかった場合、「タイクーン・ウィル」開始時にパーティにおらず、ラウプホルツにいるラベールを仲間にしないとヴァイスラントに進めなくなる。
- 「鉱山崩壊」でジュエルバンドを拾った場合、「モンスターの巣へ」で訪れたときに宝箱が登場せず、回収していなかった場合はここで入手できる。
- 「対決!アレクセイ」で石切場のつり橋を爆破した場合、「エーデルリッター」で訪れたときに反映される。
シナリオによっては、宿屋に行けない、買い物が出来ない等の制限がかかることが多く、また機会を逃すとレベル上げ用の敵とも戦えなくなってしまう可能性があり、ラスボス戦で詰むプレイヤーが続出した。
また、軍隊戦を再現した簡易シミュレーション「コンバット」と言う形式のシナリオもあるのだが、これの最終戦(サウスマウンドトップの戦い)が高難易度であったため、これで詰む人も続出した。
戦闘システム
従来のパーティバトルに加え、敵と一対一で戦う「デュエル」が登場。デュエルでは装備欄にセットした技や術を選択するのではなく、「切る」「突く」「ためる」「払う」「身を守る」等のデュエル用コマンドを組み合わせて行動する(いわゆる「ひとり連携」)。この際、特定のコマンドを組み合わせることによっても、技や合成術を合成習得する事が出来るようになった。また、デュエルにはプレイヤーキャラクターが専用のグラフィックで登場する。
デュエルは「コマンドを知っていれば序盤でも運次第で上級技を習得可能」というメリットがある(事実、ウィル編最初のシナリオの時点でかめごうら割りや活殺獣閃衝、ベアクラッシュに焼殺が合成習得可能)。その反面、バトル後成長できるのはデュエルしたキャラクターのみで、WP/JP/装備品の消耗が速まってしまうというデメリットもある。また一部のアーツにはデュエル用の裏コマンドが存在し、合成習得の成功率が表コマンドより高いという性質も持っている。(例)炎をメインとした合成術「焼殺」の表コマンドは「炎⇒炎⇒樹⇒石」だが、裏は「炎⇒炎⇒石⇒樹」になっている。
パーティバトルになるかデュエルになるかはどの敵と戦闘に突入したかによって決まっており、どちらか選択できる場合もあれば強制的にパーティバトルかデュエルに突入する場合もある。一部キャラクターはデュエル不可に設定されており、バトルスタイルの画面で確認できる。デュエル不可のキャラクターはシナリオ終了後装備回収屋から装備を回収できないため、貴重なクヴェルなどを持ち逃げされてしまう危険がある。
前作から登場した連携は今作にもチームバトルに発展して引き継がれた。バトルシステムディレクターの小泉今日治によると、前作は適当に技を選んで繋がってくれと祈る展開が多かったため、今回は狙って連携を作り出すことを重点的に設計している。アーツごとにそれぞれ連携しやすいアーツを設定しており、ロールや行動順もしっかり意識して狙わないとなかなか4連携ができないように作られている。今作は敵味方混じっての連携もあり、特に敵の自己強化技「メディテーション」を起点に組み合わせる連携はダメージアップのためよく狙われる。もちろん敵も連携するが、難易度調整のため、敵がやたらと連携はしないように設定されている。例えばギュスターヴ編最初のダンジョンであるヤーデの洞窟で出てくるキノコ型のモンスター、ポーレンの一部の技は連携しないようになっている。連携できるようにしておくと固有技「突く」と「胞子」の連携で「突く突く胞子」という連携ができてしまい、キャラクターが一撃で落ちてしまう。語呂的には面白いがその都合でディレクターは泣く泣くカットした。
「術」が「アニマ」を用いて使うモノとなり、「ツール」や「クヴェル」と呼ばれる装備品や、フィールドなどのアニマを引き出して術を使用する。例えばウィル編で最初に訪れるハンの廃墟は石造りの建物のため、そこから石のアニマを得ることができる(地形からアニマを得るアイデアの基になったのは、前作で足元に落ちていた鉄パイプを使って敵を斬っていたゲンさん)。戦闘中に術や合成術を使用すると、戦闘終了後に新たな合成術を学習できることがある。学習でしか習得できないものもあり、総じて強力。
ツールには耐久度が設定されており、一定回数以上戦闘で使用すると壊れる旧サガシリーズの要素が取り入れられた(戦闘中に壊れることはないが、耐久力が0になった武器は攻撃力が落ちる)。耐久性に優れる鋼鉄製品と、膨大なアニマを蓄える宝物のクヴェルは耐久度が無限であるが、鋼鉄製品を装備するとアニマの流れを阻害し、術の威力が下がってしまう。(ただし、敵から受ける術のダメージも下がる)
ターン開始時にLPを1消費してHPを全回復させることができる。ターン中の行動ではないため、回復させた直後も通常のコマンドによる行動が可能。本作ではバトル終了後にHPが25%しか回復しないので、HPの管理にも気を付ける必要がある。
世界観とバトルシステムがうまく融合されており、ディレクター自身「シリーズで最も世界観に合ったバトルシステム」とアルティマニアで語っている。しかしもっと作りこみたかったようで、特にデュエルはやりたかったことの6割くらいしか実装できていないらしい。
アーツ
バトルキャラクターが習得できる技や術のことを一括りにして「アーツ」と呼ばれる。本作では誰か1人でもアーツを習得すれば、年代順関係無しに全てのキャラクターが使えるようになる。これは「各キャラクターが覚えたアーツはプレイヤーの知識」という考えによるもの(メニューの「プレイヤーノート」はその考えの名残)。ただしギュスターヴは、術及び術技を使うことができない。
技
全部で6系統が存在。WPを消費して発動する技とJPを消費して発動する術技がある。術技は一部を除いてデュエルでの合成でしか習得できない。また、術と同様に対応するアニマを確保しないと使うことが出来ない。
体術
基本属性は打。稀にカウンターで反撃して攻撃を無効化し、ダメージを与えることがある。力押しのイメージとは裏腹に、敵の攻撃力を下げたり、マヒさせたりと補助としても優秀。参照する武器攻撃力が無いため、最大WPと現在WPの差が大きいほど与えるダメージが高くなる(極限効果)という特徴がある。技系統で唯一術技が存在しない。術至上主義の世界観のため、術を専門とする層には野蛮とされており、その設定の関係上で体術を使うことが出来ないキャラクターもいる。しかし皮肉なことに本作では体術が最強の系統である。
剣技
基本属性は斬。稀にディフレクトで反撃して攻撃を無効化する。このゲームの象徴とも言える武器系統であり、金属製の武器が非常に多い。範囲攻撃や全体攻撃もあり、強力な武器も多いが、戦闘メインのナイツ編では資質持ちのキャラクターはそれほど多くなく、リッチ、グスタフ、ジニーくらいしかいない。ギュスターヴ編では資質持ちが多い数少ない系統(ギュスターヴ、ヨハン、サルゴンが該当)であり、ウィル編でリッチが登場するまではギュスターヴ編が主戦場となる。サンダイルでは最もポピュラーな武器のため、アーツのバリエーションは豊富。
斧技
基本属性は斬と打。この技系統のみ反撃技が無い。従来のサガシリーズと同様に成長度の高いものが多く、技の性能は高め。ところがそれを活かせる攻撃力を持った武器が無く、実用的な追加効果を持つ技も無いため、非常に中途半端な系統になってしまった。作中でもうまく運用できるキャラクターは少ない。規律重視の軍隊では、重量のある斧は見向きもされなかった設定があるため、武器の種類も非常に少なく、唯一金属製武器が流通していない。「クヴェルの斧は作らない」という指示が出ていたが、それではあんまりだと思ったスタッフによって、ゴールデンアクスがこっそり作られたという逸話がある(斧唯一の耐久度∞品だが、超レアアイテムな上に攻撃力は低い)。ゴールデンアクスは金属製品ではあるが、金は術を阻害する性質を持たないため、これを装備してもJPが下がったり術の威力が下がることはない。
杖技
基本属性は打。稀にブロックで反撃して攻撃を無効化する。術と親和性の高い武器であり、他の武器系統と比べて最大JP修正値が高めであったり、防御力ボーナスのあるものが存在する。補助効果に優れた技が多いが、序盤から攻撃力の高い武器が拾える上に店売り品も非常に優秀なので、攻撃力も侮れない。またほとんどの技が連携と相性が良く、連携に組み込むことで攻撃力アップと敵へのデバフ付与の効果が見込める。武器を必要としない体術を除けば、唯一金属製品が存在しない。術を得意とするキャラクターは杖の資質を持っていることが多いため、術技は術師のアドバンテージを存分に生かせる。
槍技
基本属性は斬。風車と呼ばれる、他の武器とは違った特殊な回避技を持つ。序盤のシナリオで強力なクヴェルを2つも入手できる上に、技の性能も高いものが多いので、系統としては優秀な部類。ロマサガシリーズでは「竜槍」の名を持つ攻撃力の高い槍が恒例化していたが、本作では「邪龍」と名を変えて登場。(ちなみに前作には槍自体が登場しなかった)。ナイツ編の大半のシナリオでは資質を持ったキャラクターがいる点も使い勝手の良さを上げている(コーデリア⇒リッチ⇒プルミエール)。
弓技
基本属性は射。稀に反応射撃で反撃して攻撃を無効化し、ダメージを与えることがある。遠隔武器の弓も術と親和性が高く、術技が非常に豊富なのが特徴。その反面、技のバリエーションは少なめ。音のアニマを持つ武器が充実している。性能は決して悪くはないのだが、攻撃力の高い武器が入手しづらく、資質持ちのキャラクターがそれほど多くないのが難点。ちなみに本作では、弓技以外で射属性を持つ攻撃は非常に少なく、敵専用技に至っても2種しか存在しない。サンダイルでは弓を専門とするキャラクターは珍しい設定なのだが、ウィル編では弓使いが多く登場する(ナルセス⇒ラベール⇒レイモン⇒ロベルト)。これはスタッフによる意図的なもので、「必ず一人は登場するようにしないと使ってもらえないのではないか」と考えたため。
術
全部で7系統が存在。JPを消費して発動する。体術同様、極限効果がある。WPと違い、クヴェルを装備することでターン終了時に回復するJP量を増やすことができ、戦闘終了後に装備品による最大JP修正値までJPが回復するため、ガス欠に悩まされることがない。学習でしか習得できないものもある。
樹
植物の癒しを司り、多くの補助術の素材となるアニマ。地形からも確保しやすく、ツールも豊富。樹術には樹の棘や木の葉による攻撃術もある。合成術のパターンも豊富で、攻撃から回復、サポートまでこなせる。
石
鉱物の硬化を司り、攻撃術から補助術まで幅広く使われるアニマ。樹と同様地形からも確保しやすい。石術の攻撃術はそれほど攻撃力は高くないが、補助術は非常に有用。序盤はデルタ・ペトラの石化による一掃が強力だが、後半になるとロックアーマーやガードビーストなどの補助の役回りが多くなる。
炎
熱による焼却を司り、非常に攻撃的なアニマ。地形からはほとんど確保できない。唯一店売り品のクヴェルがある。音ほどではないが、ツールやクヴェルの種類が少なく、防具もアクセサリしかない。火術は攻撃術が豊富な上にどの術も性能が高い。ファイアストームや焼殺にお世話になった人は多いことだろう。
水
元は水による癒しを司るが、雷による攻撃的な面も持ち合わせているアニマ。地形からの確保は氷河や霧などそこそこ。主に槍の術技の素材になりやすく、水術も非常に攻撃的な術が揃っている。
音
音波による錯乱を司り、主に敵の妨害を得意とするアニマ。唯一地形から確保できない。音のアニマは近年発見されたばかりで歴史が浅いため、ツールはほとんど発達しておらず、クヴェルの種類も非常に少ない。店で入手することはほとんどなく、探索中に見つけることが多い。音術に有用な術はそれほど多くないが、これを素材とする他の系統の術には強力な効果を持つものが多い。
獣
動物などの生命力を司り、味方を活性化させるアニマ。こちらも歴史の浅い系統だが、自然から採取できるため、音術に比べ普及している。炎と同様に地形からはほとんど確保できないが、ツールとクヴェルには非常に恵まれている。獣術はどれも非常に使い勝手が良く、いわゆるハズレが無い。イメージの問題なのか、獣術の合成コマンドは獣の占める率が非常に高い。
未解明
上記のどれにも属さない、その名の通り作中では属性が解明されていないアニマ。正体は星のアニマで、エッグが使う攻撃に星の名を含んでいるのはこのアニマによるものであるため。その割にプレイヤーは、この属性のアニマのクヴェルやツールを見る機会が普通にあるため、格段に珍しい代物でもない(ウィル編最初のシナリオで未解明クヴェルを入手できる)。基本的には敵専用の術系統であるが、プレイヤーキャラが使えるアーツにコメットフォール、メガボルト、プレスの3種がある。この系統の術はHPが攻撃力に加味される。消費JPの割にダメージが伸びにくいのが難点。
リマスター版
2025年3月27日のニンテンドーダイレクトでリマスター版が開発されていたことが発表され、2025年3月28日から配信が開始された。価格は5,610円。
追加要素・変更点
新シナリオのシナリオ追加
原作シナリオは一部演出の変更があるものの大筋はそのままだが、これまで語られなかった新規シナリオが追加(1261年 ラウプホルツ制圧作戦など)。アルティマニアの収録の小説を執筆したベニー松山の書下ろしで、特にジニーパーティやエーデルリッター周りはこの追加シナリオで掘り下げがかなり進んでいる。
シナリオ選択時には右に主人公となるキャラクターが表示されるようになった。
成長能力継承
ロマンシング サ・ガ2、ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブンの伝承システムのように成長した能力値を他のキャラクターに引き継がせることが可能になった。
継承対象は各キャラにつき1人だが、再選択が可能なためシナリオに合わせて都度変更するのが望ましい。
プレイアブルキャラクターの追加
フリンやイシスなど、原作ではNPCだったキャラクターがプレイアブルキャラに追加。
強化ボスの追加
サガフロンティア、ロマンシング サガ -ミンストレルソング-に引き続き実装された要素。本編クリア後、強化された将魔と戦うことが可能。
DIG!DIG!ディガー
ポケットステーション限定のミニゲーム「GO!GO!ディガー」を本編内で遊べるようにアレンジして実装。オリジナルと違い、最大3体の同時発掘が可能となっている。
グラフィックの向上/UIの再構築
フルHDの高解像度化により、その独特の水彩画風グラフィックがより鮮明に蘇った。
また、初見でもシステムが理解しやすくなるようにUIが再構築されている。
快適なゲームプレイ
戦闘時の演出のテンポがオリジナルより速くなっており、ゲームスピードの倍速化が可能になった(戦闘時は3倍速への切り替えも可能)。
さらにロマンシング サガ -ミンストレルソング-リマスターと同じくアイテムの自由な出し入れと整理がいつでも可能な倉庫が追加された。
その他の進化要素
サガシリーズリマスターではおなじみの周回プレイ時の引き継ぎ「NEW GAME+」は今作でも健在。
他、イラストやBGMを閲覧可能な「Library」、快適なゲームプレイを支える為の環境設定や攻略時のヒント、メッセージログ等が追加されている。
登場人物
- ギュスターヴ13世(1220~1269)
詳細はギュスターヴ(サガフロ2)を参照。- ソフィー・ド・ノール(1200~1239)
- 詳細はソフィー・ド・ノールを参照。
- ケルヴィン(1221~1292)
詳細はケルヴィンを参照。- フリン(1222~1269)
- 詳細はフリン(サガフロ2)を参照。
- ダイク(1250~1289)
- フリンの息子。ギュスターヴ曰く親に似ず優秀で、若くしてギュスターヴ軍の軍団長をしている。ギュスターヴの死後はケルヴィンに仕える。
- レスリー・ベーリング(1221~?)
- 詳細はレスリー・ベーリングを参照。
- シルマール(1196~1296)
詳細はシルマールを参照。- ネーベルスタン(1205~1264)
詳細はネーベルスタンを参照。- ムートン(1199~1267)
- トマス(1196~1254)
- フィリップ(1222~1255)
- 詳細はフィリップ(サガフロ2)を参照。
- マリー(1227~1???)
- 詳細はマリー(サガフロ2)を参照。
- ヨハン(1243~1269)
- 詳細はヨハン(サガフロ2)を参照。
- ヴァンアーブル(1247~1315)
- 詳細はヴァンアーブルを参照。
- カンタール(1229~1288)
- 詳細はカンタールを参照。
- ヌヴィエム・ドラングフォルド(1269~13??)
- カンタール9番目の子。父と自分自身を侮辱したヤーデ伯家のチャールズを憎み、カンタールとケルヴィンの政争に終止符が打たれて訪れた平和な世に戦乱の火をつけた。末の妹であるプルミエールの育ての母でもある。
- エドムンド(1265~1???)
- ラウプホルツ公。ヤーデ伯への復讐を目論むヌヴィエムに説かれ、後継者戦争に介入する。
- チャールズ(1252~1305)
- 詳細はチャールズを参照。
- フィリップ3世(1257~1293)
- ケルヴィンの次男。密かにファイアブランドを継承。このためフィニー王家の継承権を持つが実際に王位には就いていない。死亡するときに兄のチャールズに見捨てられる形になり、これがきっかけでグスタフは家を出た。
- デーヴィド(1276~1355)
詳細はデーヴィドを参照。- ウィリアム・ナイツ(ウィル)(1220~1321)
- 詳細はウィリアム・ナイツを参照。
- ニーナ・コクラン(1190~1239)
- 詳細はニーナ・コクランを参照。
- コーデリア・エメリー(1220~?)
- 詳細はコーデリア・エメリーを参照。
- ナルセス(1205~?)
- 詳細はナルセスを参照。
- タイラー・スティーブンソン(1210~?)
- 詳細はタイラー・スティーブンソンを参照。
- ラベール(1219~?)
- 詳細はラベールを参照。
- パトリック・ボジオ(1230~?)
- 詳細はパトリック・ボジオを参照。
- レイモン・ルクレール(1235~?)
- 詳細はレイモン・ルクレールを参照。
- エレノア・ベルトワーズ(1250~1???)
- 詳細はエレノア・ベルトワーズを参照。
- リチャード・ナイツ(リッチ)(1255~1291)
詳細はリチャード・ナイツを参照。- ディアナ(1260~13??)
- 詳細はディアナ(サガフロ2)を参照。
- ユリア・ハルフォード(1265~1???)
- グラン・タイユの砂漠地帯出身の女性。かつて空に虹がかかる光景を夢見て育ったが、出会ったリッチが応えることになる。
- サルゴン(1270~1306)
詳細はサルゴンを参照。- トーワ(?~1306)
- 偽ギュスターヴが作った精鋭騎士エーデルリッターの1人。後の獣の将魔。
- ボルス(1247~1306)
- 詳細はボルス(サガフロ2)を参照。
- モイ(?~1306)
- 詳細はモイ(サガフロ2)を参照。
- ミカ(?~1306)
- 詳細はミカ(サガフロ2)を参照。
- イシス(1281~1306)
- 詳細はイシス(サガフロ2)を参照。
- ヴァージニア・ナイツ(ジニー)(1291~?)
詳細はヴァージニア・ナイツを参照。本記事のトップ絵は彼女である。- プルミエール(1286~?)
詳細はプルミエールを参照。- ロベルト・ビラス(1278~?)
詳細はロベルト・ビラスを参照。- グスタフ(1280~?)
詳細はグスタフ(サガフロ2)を参照。- ミーティア・シーン(1280~?)
詳細はミーティア・シーンまたはヒドイですを参照。- ヘンリー・ナイツ(?~1227)
- ウィルの父親。かつてゼルゲン兄弟とともに大砂漠のメガリスに向かったが、内部のあまりの不気味さに探索を拒否。その心配をよそにゼルゲン兄弟がエッグを発掘してしまい、フォーゲラングで騒動を巻き起こす。その騒動の中エッグの所有者となり、帰還後は人が変わったようになる。その事態に耐えかねた妻キャサリンによってエッグがアレクセイに渡り、その際に夫婦ともにアレクセイに殺されてしまう。エッグにはヘンリーのアニマが取り込まれており、ナイツ家の人間はヘンリーのアニマを通じてエッグを感知することができる。
- アレクセイ・ゼルゲン(?~1239)
- 詳細はアレクセイ・ゼルゲンを参照。
- ミスティ(?~1291)
- 詳細はミスティ(サガフロ2)を参照。
- 偽ギュスターヴ(?~1306?)
- ギュスターヴ13世の死後、数多現れた彼の後継者を名乗る人物の中で最も有名な人物。
彼の手には、卵形のクヴェルが握られていた。 - エッグ
- 詳細はエッグを参照。
世界
本作は「サンダイル」という世界での1220年~1306年、86年間の歴史を体験する。
詳細はサンダイルを参照
楽曲
いずれも作曲は浜渦正志、曲名はドイツ語に由来する。ここではニコニコ大百科に記事のある曲目を挙げる。
シナリオ
年 | シナリオ | |
---|---|---|
ギュスターヴ編 | ウィル・ナイツ編 | |
1220年 | ギュスターヴ誕生 | - |
1227年 | ギュスターヴ追放 | - |
故郷を離れて | - | |
1232年 | ギュスターヴ12才 | - |
1233年 ~1235年 |
ギュスターヴと鍛冶屋 | - |
1235年 | ギュスターヴ15才 | ウィルの旅立ち |
1236年 | 再会 | 大砂漠のメガリス |
1238年 | - | 潜入!アレクセイ一味 |
1239年 | 病床の母 | 対決!アレクセイ |
1240年 | ワイド奪取 | - |
1242年 | ギュスターヴと海賊 | - |
1244年 | - | 鉱山にて |
1245年 | 父の急逝 | - |
1246年 | - | グラン・ヴァレを越えて |
1247年 | 上陸 | タイクーン・ウィル |
1248年 | バケットヒルの戦い | - |
兄弟再会 | ||
1249年 | ハン・ノヴァ建設 | |
1250年 ~1255年 |
ファイアブランドの悲劇 | |
1251年 | ケルヴィンとマリーの婚礼 | 鉱山にて[1] |
1255年 | ||
1256年 | - | アニマ教の噂 |
1257年 | - | ウィル対エッグ |
1260年 | 暗殺者ヨハン | ラベールの願い |
1261年 | ラウプホルツ制圧作戦 | |
1264年 | 将軍の思い出 | - |
1269年 | 南の砦で | - |
南の砦を逃れて | ||
ギュスターヴの後継者 | - | |
1269年 ~1271年 |
ハン・ノヴァ炎上 | - |
1275年 | - | 樹海へ |
1276年 | - | モンスターの巣へ |
1277年 | ヤーデ伯の息子たち | 生命の木の島 |
1278年 | - | 峠の追い剥ぎ |
1280年 | - | 化石洞窟へ |
1285年 | - | あの空に虹を |
1288年 | カンタールの死 | - |
或る英雄の最期 | ||
1289年 | ケルヴィン最後の戦い | - |
1290年 | エッグ再び | |
ミスティの企み | ||
1291年 | エッグとの死闘 | |
1292年 | ウィル、北大陸捜索行 | |
1292年 ~1294年 |
- | ミーティアの師とその師 |
1293年 | 或る伝令兵の脱走 | - |
1296年 | 大術士、アニマに還る | - |
1300年 | 偽ギュスターヴ | ロベルト、九死に一生 |
- | ミーティアの冒険 | |
1301年 | エーデルリッター | 歌声は消え、剣士は旅立つ |
1303年 | 高貴なる六騎士が揃う | - |
1305年 | 和平会議 | ジニーの旅立ち |
ジニーの冒険 | ||
幼きプルミエールの記憶 | ||
巨虫のメガリス | ||
エッグを追って | ||
ハン・ノヴァの戦い | ギュスターヴの陣営へ | |
サウスマウンドトップの戦い[2] | ||
- | デーヴィドとギュスターヴ | |
1306年 | - | 北大陸奥地へ |
最後のメガリス |
関連動画
商品検索
関連項目
脚注
親記事
子記事
- ウィリアム・ナイツ
- Erlkonig
- カンタール
- ギュスターヴ(サガフロ2)
- ギュスターヴの剣
- グスタフ(サガフロ2)
- ケルヴィン
- コーデリア・エメリー
- サンダイル
- シルマール
- ソフィー・ド・ノール
- タイラー・スティーブンソン(サガフロ2)
- チャールズ(サガフロ2)
- ディアナ(サガフロ2)
- デーヴィド
- ナルセス
- 偽ギュスターヴ
- ネーベルスタン
- パトリック・ボジオ
- ファイアブランド
- フィリップ(サガフロ2)
- フリン(サガフロ2)
- プルミエール
- マリー(サガフロ2)
- ミーティア・シーン
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