Yasuke Simulator(やすけしみゅれーたー)とは、歴史を忠実に再現()した3Dアクションゲームである。
歴史を忠実に再現した概要
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | 3Dアクションゲーム |
開発元 | HistoryAccurateDevelopers |
販売元 | HistoryAccurateDevelopers |
機種 | PC(Steam) |
発売日 | 2025年3月20日 |
価格 (税別) |
¥470 |
その他 | オーディオ及びグラフィックに生成AIを使用、DLCあり、日本語非対応 |
ゲームソフトテンプレート |
2025年3月20日に販売開始された、HistoryAccurateDevelopersが開発するゲーム。タイトルの通り「弥助」という人物を操作し、戦国時代を体験するといった内容である。説明文には「徹底的なリサーチ」「戦国時代の日本と弥助の物語を忠実に再現」と記載があり、歴史考証にかなりの自信を持っている様子。
Steam公開当初から色々な意味で話題を集め、ウィッシュリスト入り4万件超を達成した。
徹底的なリサーチをした本作の特徴
- 様々なギミック
- 城内のアスレチックや爆発するダルマなど、様々なギミックが弥助を待ち構えている。これらを乗り越えてこそ真のサムライになれるのだ。
- 自転車に乗れる
- サムライになるためには自転車の運転も必須スキルであった。
- マシンガンを乱射できる
- 南蛮から渡来した最新武器を上手く使いこなして敵を倒そう。
- オープンカーを操作できる
- 信長が南蛮からの技術を寄せ集めて完成させた自動車を乗りこなし、他の武将に格の違いを見せつけてあげよう。
圧倒的な歴史考証から推測する開発経緯
本作はUbisoftのゲーム「アサシン クリード シャドウズ」を風刺するために制作されたとされている。
歴代のアサシンクリードシリーズは、その舞台に詳しい専門家を雇いながら制作されており、歴史考証の高さを売りにしていた。しかしシャドウズに関しては、外国人でも違和感を感じるレベルの間違った日本の描写を披露しておきながら「実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いている」と豪語している。
また主人公の一人である「弥助」は当時実在した人物とされており、遺された史料では「信長と関わった黒人奴隷」だけしか判明していない。しかし「トーマス・ロックリー」という日本史の専門家でもない人物が、自身の著書で「弥助は侍である」と断定、更に根拠のないエピソードを加えた。この著書の捏造された内容がそのまま海外で広まってしまい、シャドウズもその間違った弥助像で制作されているため「歴史を改竄しようとする気満々である」と危惧されている。尚その後のUbisoftは流石にフィクションであることを強調しているが、「忠実な描写に努めている」との言い訳は変わっていない。詳細は「アサシンクリード シャドウズ」や「弥介」の項を参照。
本作はこのような背景から恐らく怒り・不満を抱いたことで制作され、敢えて史実とかけ離れた描写を堂々としておきながら「歴史を忠実に再現」を強調することでUbisoftを皮肉った。更に開発者名の「HistoryAccurateDevelopers」を日本語訳すると「歴史に正確な開発者」となったり、発売日をシャドウズと同じ2025年3月20日に被せるなど、あの手この手でUbisoftを煽りまくっている。
このようにおふざけ全開な本作だが全てが滅茶苦茶というわけではなく、序盤では「高天神城の戦い」に触れられているなど、「少しは調べましたよ」感を出しているのもまた面白い。
徹底的なリサーチをした詳細情報
システム要件
最低 | 推奨 | |
---|---|---|
OS | 10 | 11 |
プロセッサー | Intel(R) Core(TM) i7-4770 CPU @ 3.40GHz | Intel(R) Core(TM) i7-4770 CPU @ 3.40GHz |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィック | gtx 1060 | gtx 1070 |
ストレージ | 10GB の空き容量 | 10GB の空き容量 |
DLC
DLC名 | 価格 | 詳細 |
---|---|---|
Drinking Hat | ¥350 | 水分補給機能がついたヘルメットを追加 |
Samurai Shades | ¥235 | ピンクのサングラスを追加 |
Bengal Rider | ¥470 | オープンカーをド派手な虎柄に変更する |
※「Digital Deluxe Edition」ではゲーム本体とDLC全てが1067円で購入できる(個別で購入するより30%得になる)。
OST
生成AIで制作された。「Yasuke The Black Samurai」などのボーカル曲の歌詞は基本英語だが、一部は日本語で歌われている。
- Yasuke The Black Samurai
- Yasuke no Senki
- 黒き侍 (Kuroki Samurai)
- 織田の新幹線 (Oda no Shinkansen)
- I am Oda Nobunaga
歴史にインスパイアされた小ネタ集
本項目では現時点で判明しているパロディ元や、皮肉・小ネタを紹介する。
Chapter | 該当シーン | 詳細 |
---|---|---|
1~9 | 高天神城の戦い | 武田勝頼と徳川家康の間で行われた攻城戦。 |
1~9 | 回復アイテム「タピオカミルクティー」 | 某ゲームでもコーヒーメーカー「MADRINAS」とのコラボ商品![]() |
1,4~9 | クリア条件「日本のものを破壊せよ」 | 某ゲームの「神社の拝殿に挙がり御神殿を破壊できてしまう」という、神道への侮辱とも捉えかねない仕様に対する皮肉。本作の「日本のもの」とは、ステージ内に配置されている果物や酒瓶といった小物のこと。 |
3 | Shinobi 6「著作権の問題は心配無用」 | 某ゲームのコンセプトアートにて、数々の盗作が発覚したのを皮肉っている。 |
3 | 豆腐デリバリー | 漫画「頭文字D」の藤原とうふ店が元ネタ。BGMもしっかりユーロビートが再生される。 |
3 | デリバリー先の6つの砦 | 高天神城の戦いに際して徳川が築城・利用した「高天神六砦(小笠山砦・能ヶ坂砦・火ヶ峰砦・獅子ヶ鼻砦・中村砦・三井山砦)」がモデルと推測される。 |
5,9 | 岡部元信 | 武田家の家臣で、高天神城の城将として徳川家康と戦った武将。 |
5 | ゴール前の、だるまが周囲を回転するアスレチック | 失敗して落ちるとガヤ笑いが再生される。バラエティ番組「風雲!たけし城」のパロディであると推測する声も。 |
6 | 迷惑ストリーマー | 昨今のインバウンドや、「Kick」という配信サイトで活動する迷惑系配信者の騒動を皮肉ったものと推測される。 |
6 | だるまさんがころんだ | 漫画「神さまの言うとおり」第壱部にて、第1ゲームに実施された「だるま」が元ネタ。 |
6 | 祠の中にある入手不可の銃 | これも某ゲームの御神殿破壊騒動の皮肉。 |
9 | 正方形に近い形の畳 | 某ゲームの2024年5月に公開されたトレーラー映像![]() |
- | 便座に座る織田信長 | 何かしら不具合が発生すると謎の空間に飛ばされ、便座に堂々と座る信長に「これはバグだから再起動してくれ。すまない」と謝られる。 |
歴史を忠実に再現した関連動画
歴史を忠実に再現したリンク
公式リンク
- Steam:Yasuke Simulator
- HistoryAccurateDevelopers - YouTube
- HistoryAccurateDevelopers (@YasukeSimulator) / X
その他
- 風刺か、パロディか 「圧倒的な歴史考証」うたうアクションゲーム「ヤスケシミュレーター」3月20日登場 | ニコニコニュース
- Yasuke Simulator Reviews - Metacritic
- Yasuke Simulator - Speedrun.com
歴史を忠実に再現した関連項目
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