忙しい人向けシリーズの作品を中心に作品を公開している制作者。アイドルマスターと昭和50年代および最近のアニメ・特撮を中心に活動を行っている。
薄幸Pの作成する作品は、短縮した部分の発音・メロディー・伴奏のつなぎが不自然なまでに自然で、その曲を初めて聴いた視聴者に、それが正しい歌詞と思わせてしまうほどである。
一時期はほぼ毎日新作を公開しており(2007年11月には、1ヶ月間に37作を公開)、2008年5月現在でも、毎週1本以上のペースで新作を公開している。そのため、作品の冒頭に「またおまえか」「また貴殿か」等のコメントがつけられることが多い。(また、「忙しい人のための 「ムーンライト伝説」」でのキーワードから、「またおマンスか」と呼ばれることもある。) 普通の(短縮や編集をしていない)作品を作ると逆に驚かれる、希有な作者といえる。
薄幸Pのこれまで
薄幸Pという名を名乗る前は別のP名を名乗って(参考)おっさんホイホイ曲に合わせたアイマスMADを作っていた。2007年9月に最初の動画をアップしたあとXBOX360とHDがそろって故障するという不幸に見舞われ(「アイドルたちに筆をとらせてみた
」冒頭参照)、次に作った動画「アイドルたちに筆をとらせてみた(フリーダム)
」冒頭では「薄幸のねじP」を名乗っている。2007年11月からは忙しい人向けシリーズに着手、それまでの名に代えて「薄幸P」を名乗るようになった。以後、毎日1本以上という勢いで異常なクオリティの作品を連発して名が知られるようになる。
"制作ペースが速すぎる? 実は現在自宅療養中で暇なんですw"
-マイリストの『忙しい人のための 「雪、無音、窓辺にて」』(2007年11月13日投稿)に添えられた発言
一時は一人で合計700万再生という偉業を成し遂げたが、2008年6月22日21:40~50分ごろ、アカウント停止によりほとんどの動画が削除された。これの理由については、以前に作った東映アニメーション系やタツノコ系の動画 (キャシャーンやゴールドライタン) が違反になったことにより、一気に規定回数の違反を犯してしまったという説が有力。薄幸Pの作品には下ネタが多いため、時々利用規約違反の削除と勘違いしているコメントも見られるが、今のところ運営判断により削除された作品は一つもなく、東映など権利関係に厳しいコンテンツホルダーの作品を素材として使っていたことがアカウント停止にまで至った主な原因である。
100以上の作品が巻き添えに削除された反省を生かし、アカウント停止後は別々のアカウントで作品をアップロードしているようだ。
全くきのけない。
こうした懲りない熱心な投下ペースと安定感のあるネタが話題となり、ついに「トンデモ音楽(ミュージック)の世界」(著・唐沢俊一+と学会)という書籍にて、明らかに薄幸Pの物と思われるネタが紹介された。「忙しい人のための新造人間キャシャーン」は山本弘が特に気に入ったようで、動画の詳しい内容まで熱弁を振るっている。
薄幸Pの作品の特徴
薄幸Pの忙しい人向けシリーズ作品には、以下のような特徴がある。
- 前奏・間奏・後奏を非常に大切にする。
- アニメ主題歌等では、ほとんど主人公の名前を呼ばない。呼ぶ場合は大抵ろくでもない内容の場合である。(名前を呼ぶ時はヒドイ法則)
- 新語が頻繁に登場する。
- 「蕎麦」・「放火」が登場することが多い。(蕎麦シリーズ・放火シリーズ)
- アニメや特撮の主題歌を短縮する場合には本家のTVサイズの映像に合わせて、アイマスの曲を短縮する場合にはゲームのプレイ動画に合わせて、Fullサイズの曲を短縮する。
- 視聴者を拒絶したり後ろ向きな言葉を漏らしたりする、ネガティブな展開に定評がある。
- 下ネタが多いことでも定評がある。
視聴者のエロス(性への欲求)とタナトス(死への欲求)を直撃し、さらに冒険欲(期待を裏切る展開)、知識欲(新語)、食欲(蕎麦)まで刺激する薄幸Pに死角はないことがわかる。
なお、タイトルに「忙しい人?のための」とつく場合は、曲を短縮するのではなく、元曲の1番の進行に合わせて、Fullサイズの歌詞をミックスした作品となる(歌詞シャッフル)。
薄幸Pの関連動画
きれいな薄幸P
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