Magic: The Gathering Arenaとは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(MTG)のオンラインカードゲーム版である。略称はMTGA、MTGアリーナ。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | カードゲーム ストラテジー |
開発元 | Wizards of the Coast LLC |
販売元 | Wizards of the Coast LLC |
機種 | Win Mac iOS Android |
開始日 | 2019年9月26日 (Win) 2020年6月25日 (mac) 2021年3月24日 (Android/iOS) 2023年5月24日 (Steam) |
価格 (税別) |
無料 |
対象年齢 | -- |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
ゲーム自体のルールについてはMTGと同じなため、そちらを参照のこと。
対応環境はWindows PC(Steam経由も可)、Mac、Android、iOS。公式サイトより無料でダウンロードができ、基本プレイは無料。
言語は英語だけでなく、日本語など多数の言語に対応している。
同じくMTGのオンラインカードゲームである『Magic Online』(MO)と比較すると、特定のカードをプレイしたときのサウンドやアニメーション、ボイスの追加など、臨場感が追加されているほか、操作がいくつか簡略化されている。その一方、カードプールに制限があり、記事執筆時点で、モダンやレガシーといった古いカードを扱うフォーマットは遊ぶことができない。
ゲーム内では、フリープレイ、構築戦(BO1、BO3)、ドラフト戦やシールド戦、ブロールなどが楽しめるほか、期間限定イベントとして、コモン限定構築戦の「Pauper」やスタンダード版モミール・ベーシックの「モミールの狂気」など一風変わったイベントを実施している。
また、簡易なチュートリアルが備わっており、MtG未経験者でも、AI(Sparkyと呼ばれる)との対戦などを通して初歩的なルールを習得しやすくなっている。
システム
フォーマット
- スタンダード
BO3では紙MtGのスタンダードと同一。
BO1に関しては、それに加え初期配布デッキ等に含まれる一部のカード(コスト比の性能は抑えめのものが多い)が使用可能。 - アルケミー
スタンダードに近いが、一部のカードは性能が調整されている。紙MtGでは禁止改訂以外で難しかったゲームバランス調整をナーフ・バフ主体で行うとのこと。
それに加え、デジタルTCG向けの機能を備えたアルケミー用独自カードが使用可能。
また、使用可能カードの範囲は、スタンダードが過去3年なのに対し、アルケミーは過去2年である。 - エクスプローラー
パイオニア(紙MtGに存在するフォーマット)で使用可能、かつ、MtGAで実装済みのカードを使用可能。アルケミーのようなカードの能力調整は行わず、禁止改訂によってゲームバランスを整える方針。
今後パイオニアのカードを順次実装し、最終的にはパイオニアに合流することを目指すとのこと。 - ヒストリック
MtGAに実装された全てのカードをカードプールとし、禁止カード除く全てが使用可能。
具体的には『イクサラン』以降(=MTGAがローンチされた当時のスタンダード以降)のセットのほか、アルケミーやエクスプローラー用カードと、ヒストリックアンソロジーなどのヒストリック向けに用意されたカードが使用可能。
MtGA上で性能を調整されたカードについては、調整後版のみ使用可能。 - タイムレス
MtGA全てのカードを使用可能な点はヒストリックと同様だが、禁止カードが存在せず、制限カードもごく一部にとどまる。「MtGAで最も強力なカードの居場所」とのこと。
性能を調整されたカードについては、MtGアリーナで初実装されたデジタル向けカードは調整後版、テーブルトップ版で実装されたカードは調整前版を、それぞれ使用可能。
システム関連
ゲーム以外のシステムについては、デイリークエストやウィークリークエストをこなすことでゲーム内通貨が入手できる、ランク制があるなど、『Hearthstone』や『Shadowverse』などの他のDTCGでもよく見られるシステムになっている。
ゲーム内通貨は無課金プレイでも入手できる“ゴールド”と、いわゆる有償石である“ジェム”の2種類。どちらでもブースターパックの購入やイベント参加費に使うことができる。
カード資産はゴールドやジェムを消費してのパック購入の他、クエストやイベント報酬でもシングルカードやパックが貰える。
また、パックには稀にワイルドカードが封入されている場合があり、パックを開くたびに溜まっていくゲージが最大になった際にも入手できる。カード同様に神話レア、レア、アンコモン、コモンとレアリティが分かれており、ワイルドカード1枚と引き換えに、対応したレアリティの好きなカードを1枚手に入れることができる。
他のDTCGのように余剰カードを分解して通貨に変える事こそできないが、逆に考えれば有用なカードを誤って分解してしまう心配はない。いわゆる課金圧もそう高くはなく、デイリーをしっかりこなせば、無課金でも一日に一回はパック購入が可能。興味はあるがリアル資産に余裕がない場合、スタンダード環境下でいずれか一色に絞った単色デッキを作るところから始めてみるのもいいだろう。
ドラフト
MtGAにおけるドラフトは、紙MtGのドラフトとはやや勝手が異なる。
- 無料でプレイできる構築戦と異なり、ドラフトには参加費(ゴールドまたはジェム)が必要となる。
- ドラフトの対象は時期により異なる。ある時期にはブースターパック○○を対象としたブースタードラフトが、別の時期には別のパックを使ったドラフトが開催される。逆に言えば、期間内であればどの時間帯でもドラフトに参加可能。
- 取り切り制である。つまり、ドラフトでピックしたカードは戦績にかかわらずプレイヤーの資産となり、その後の構築戦等で使用できる。構築で使いたいカードならピックするのも一手。
- 同卓でピックする相手がAIである「クイック・ドラフト」と人間である「プレミア・ドラフト」がある。前者はAIのピック方針への理解も重要。
- ピック後の対戦相手はピック時の同卓者とは限らず、別卓であってもプレイ開始タイミングの合うプレイヤーが選ばれる。同卓の他者に使われると強そうなカードをカットする必要は薄い。
- 対戦はBO1(一発勝負)で行われる。BO3とは異なる組み方が必要となる場面も。
- ピック後の対戦で3敗または7勝すると終了となり、それまでの勝ち数に応じてジェム・パック等がもらえる。おおむね4勝以上なら資産的に得となる。上級者ならば、ドラフトを繰り返して無限に資産を増やすことも不可能ではない。
関連動画
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
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