重甲ビーファイターとは、誰だ!
1995年~1996年にテレビ朝日系で放映された特撮ヒーロー番組、および作中に登場するヒーローの名称である。
概要
メタルヒーローシリーズの14作目。
前番組の『ブルースワット』が異様に重い展開で子供受けしなかったため、その反省から「異次元からの侵略者VS正義のヒーロー」というシンプルかつ正統派なヒーローものとなった。
変身用アイテムやコミカルなネーミングの敵怪人(スーパー戦隊シリーズ)、戦闘シーンで展開される異次元空間『ガオームゾーン』(宇宙刑事シリーズ)、昆虫をモチーフとしたデザイン(仮面ライダーシリーズ)など、東映特撮のある意味集大成といえる要素を多分に含んでいる。
最終回スペシャルではメタルヒーローの先人、ジャンパーソンとブルースワットがゲスト参戦するというお祭り的な展開となったことも話題になった。
2012年12月17日より、youtube東映特撮チャンネルにて、2話ずつ週替わりでの公式配信が行われた。
2013年3月1日より、東映特撮ニコニコオフィシャルにて劇場版のみだが公式配信開始。
前作「ブルースワット」配信終了後の2024年4月24日より、東映特撮ニコニコおふぃしゃるにて毎週水曜日8:00より配信、無料視聴期間は72時間(土曜日の8:00まで)となる。
ストーリー
世界各地で起きた昆虫の大量発生。それについて調査していた昆虫学者・甲斐拓也はジャングルの奥にある洞窟で昆虫界の長老・老師グルと出会う。
老師グルから世界中で起きている昆虫の大量発生は侵略者が現れる前兆と聞いた拓也は向井博士にそのことを伝える。向井博士は侵略者の存在を政府に伝えるが全く相手にされず、仕方なく自分たちだけでも戦うことを決める。
そして老師グルの予言通り、異次元軍団『ジャマール』が地球に襲来。昆虫たちはジャマールに挑むが戦力の差はいかんともしがたく、次々と倒されていった。
一方、侵略者への備えとして開発していたアーマーがうまく起動せず苛立っていた向井博士と拓也。彼らの元へやって来た老師グルがアーマーへ昆虫の力を注ぎ込み、強化服『インセクトアーマー』を完成させる。
その適合者として選ばれたのが拓也と、ジャマールへ反抗の意志を見せた2人の若者・片霧大作と羽山麗であった。
彼ら3人は人類の最先端科学と昆虫族の力を併せ持つ正義の戦士・ビーファイターとなってジャマールに戦いを挑む!!
主な登場人物
- 甲斐拓也/ブルービート/スーパーブルービート(演:土屋大輔、スーツアクター:岡元次郎、日下秀昭(アップ)、高岩成二(アクション))
- 主人公の1人で、昆虫学者。インセクトアーマーは青いカブトムシ型で、パワーに優れるタイプ。知性派かつ温厚な性格で、自然をこよなく愛する優しい心の持ち主。しかし悪に対しては強い闘志を見せ、自己犠牲すらも厭わないヒーローらしさも持ち合わせる。後半でカブトから渡されたビートイングラムの力でスーパーブルービートへと重甲超進化(メタルフォーゼ)する能力を得た。
- 終盤近く、ブラックビート・シャドーの正体を見たことで「シャドーを生んだ原因は自分にある」という自責の念から戦意喪失、戦線離脱してしまう。やがて大作の「自分でまいた種は自分でケリをつけなきゃ」という言葉に、シャドーとの宿命を終わらせることができるのは自分だと気づき戦意を取り戻す。第51話ではブラックビートとの決戦にて勝利したと思われたが、最期の力を振り絞ったブラックビートの不意打ちを食らい相討ちとなって死亡した。しかし自分よりも地球の多くの命を優先する志に感動したセントパピリアに命を与えられ生き返った。
- 必殺技は専用武器・スティンガーブレードを使った『ビートルブレイク』、スティンガードリルを使った『ストライクブラスト』、スーパーブルービート時の必殺技はビートイングラムから強力な破壊光線を放つ『スーパーファイナルブロー』。
- 片霧大作/ジースタッグ(演:金井茂、スーツアクター:的場耕二(アップ)、今井靖彦(アクション))
- 主人公の1人で、樹木医。インセクトアーマーは緑のクワガタムシ型で、スピードに優れるタイプ。拓也とは逆の豪快な性格をした熱血漢で、そのため拓也と対立することもしばしば。しかし拓也をリーダーとして認めており、彼の理解者でもある。実は家出同然の身。漁師の息子だが水が苦手でカナヅチと意外な一面も。
- 必殺技は専用武器・スティンガークローを使った『レイジングスラッシュ』。
- 羽山麗/レッドル(初代)(演:葉月レイナ、スーツアクター:今井喜美子(アップ)、宮崎剛(アクション))
- 主人公の1人で、水族館のインストラクター兼動物学者。インセクトアーマーは赤いカブトムシ(メス)型で、索敵能力に優れるタイプ。聡明な女性だったが、中盤に戦線離脱し南米へ旅立つ(実際には役者さんの怪我により降板)。
- 必殺技は専用武器・スティンガープラズマーを使った『トルネードスパーク』。
- 鷹取舞/レッドル(2代目)(演:巴千草)
- 麗の後にビーファイターのメンバーになった女子大生。麗とは真逆の能天気で明るい性格だが、たとえ相手が敵であろうと分け隔てなく接しようとするなど気さくな面を持つ。敵にも命や心がある事を拓也達に認識させており、ストーリーが進むに従い少女から大人へ、そして一人前の戦士へと成長し続けた。
- 向井健三(演:笹野高史)
- 地球科学研究所アースアカデミアの日本支部長で、年齢は43歳。インセクトアーマーの原型であるプロトタイプアーマーを開発した。ビーファイターにアドバイスを与えようとしたりするものの、ほとんど相手にされないことが多い。その後も様々な装備の開発・改良に務めており、1度だけ自作のアーマーで「ムカイダーK3」となって戦ったこともあり、敵との相性もあって意外と善戦した他、自ら戦線に出向いて活躍する事もある。グルとはプライベートでも親しくしており、将棋を指したり一緒に風呂に入って愚痴を零した彼にアドバイスを与えたりしている。
- 老師グル(声:田中康郎)
- 巨大なカブトムシの姿をした昆虫族の長老。当初は人間に対して警戒心を持っていたが拓也との出会いを経て協力を決意しアースアカデミアで開発されたプロトタイプアーマーに昆虫の精を吹き込み、インセクトアーマーを誕生させた。長老として厳粛な物腰とは裏腹に、向井との将棋で負けそうになって将棋盤を引っ繰り返したり、息子のことで向井に愚痴を零すなど私生活では意外な印象を見せる。また終盤で拓也がブラックビートとの決戦で死亡した際には涙を流していた。自らの生命の危機にさらされると巨大カブトムシそのものの姿になるが、その際に意識は封印された状態になるため復活には時間がかかる。ビーファイターの窮地には度々戦線に出向き支援する。
- 将棋盤をひっくり返した以降はアースアカデミーには来ないで森の中でインセクトアーマーを通じアドバイスをしただけで18話まで長らく出番が無かった。
- カブト(声:吉水孝宏)
- 老師グルの息子。父に反抗して100年前に地球を飛び出し、商人として次元を流れ歩いていた。しかし、商人としての生活は彼なりに見聞を広め、グルの跡を継ぐために出た行動だった。初登場時はビーファイターを認知しておらず、悪者と誤解して襲い掛かってしまう。しかし拓也を次元の覇者と認め、最強銃ビートイングラムを託した。関西弁を喋る。歴戦のヒーローを招集するほどの行動力を持つ。戦闘能力もかなりの物で特別篇では他のメタルヒーローと共に怪人たちと互角に戦っていた。因みに母親はレッドルに似ているらしく、レッドルに重甲する舞をちゃん付けしていた。
- シャドー/ブラックビート(演:岡元次郎(初登場-43話)、高岩成二(29話)、土屋圭輔(43話以降)、ブラックビートの声:咲野俊介、スーツアクター:岡元次郎)
- ガオームがビーファイターと戦った成果からジャマール科学によって生み出された昆虫戦士、いわば悪のビーファイター。シャドーがブラックコマンダーによって「邪甲(じゃこう)!!」の掛け声でカミキリムシ型インセクトアーマーを纏った姿である。その正体はジャグールが拓也の遺伝子を採取したカミキリムシから作り出したクローン。自分自身のアイデンティティ、光と闇の宿命ともいうべき因縁から、もうひとりの自分である拓也を執拗につけ狙う。時には自らが倒すことにこだわり、拓也を窮地から救うこともあった。
- 武器はジャミングマグナムとスティンガービュート。メインカラーはメタリックブラック。ビーファイター3人をまとめて圧倒するなど戦闘力は非常に高い。対ビーファイターの刺客としてガオームからの信頼は厚く、ブルービートの抹殺に固執するが、そのために侵略・征服活動を展開しようとする三幹部とは折り合いが悪く、彼自身もまた三幹部を無能扱いしているが度々三幹部に新兵器の実験台として酷使される事もあった。当初はガオームから寵愛されていたが、ブルービート打倒に固執して独断専行が目立つようになってから次第に疎まれるようになる。クローンゆえに短命であり、ガオームがそれを承知で自分を利用していたことを知るに至ってジャマールを脱退。
- 同じくジャマールから離反したジェラと同行するようになり、暴走したシュヴァルツがジェラを殺そうとした際は自身の寿命も省みず助ける等、彼女に仲間としての感情を抱くようになる。共に、永遠の命を授けるセントパピリアを追い、同じく永遠の命を求めるガオームに先んじて手に入れようとする。その後拓也と最終決戦を挑み、一度は敗れたかにみえたが執念で拓也に致命傷を与える。しかしその直後自身の限界が訪れ、拓也に看取られながら消滅した。
- シャドーの正体を演じる土屋圭輔氏は拓也役の土屋大輔氏とは実の兄弟(双子)である。五星戦隊ダイレンジャー「キリンレンジャー・知(カズ)」を演じていた。
- セントパピリア(演:富永アミナ)
- 次元の裂け目から現れた生命体。永遠の命を持つためガオームやシャドーに狙われることに。
- 滅びの瞬間その世界に現れるが、滅びから救うのではなく滅びた生命を蘇らせる存在なので、その世界が一度滅びる事が力を使う前提となる。
- シャドーという異質な生命、そして拓也とシャドーが持つ宿命に興味を抱く。
- その後ブラックビートとの戦いで死亡した拓也を蘇らせた。続編の『ビーファイターカブト』にて、光の意思が闇の意思との壮絶なる戦いを決着させた後に、滅びた生命を甦らせるために生み出された生命であることが判明する。
ビーファイターの戦力(装備・メカニック)
共通装備
- ビーコマンダー
- ビーファイターの3人が持つ、甲虫の体をモチーフとした変身アイテム。内部にはインセクトアーマーが圧縮されて入っており、「重甲!!」のかけ声とともに開いて掲げると中のアーマーが分解された状態で射出され、全身を覆い変身する。戦闘後は内部でアーマーを自動修復する。耐久性があり、激しい攻撃を受けるとアーマーから危険信号が鳴り、強制的に解除されメンテに入る。
- ちなみに通信機としても使える。
- インセクトアーマー
- 向井博士がアースアカデミアにて開発していたアーマーに老師グルが昆虫の精を注ぎ込んで完成させた強化スーツで、端的に言えば「生きている鎧」。アーマーそのものが意志を持っており、適合者を自ら選ぶ。
- 外装はキチン質ベースの擬似甲殻細胞に大気中の金属イオン(鉄、チタン、タングステンなど)を吸着させ、特殊硬化した「インセクタイト」という物質で出来ている。
- 純粋な機械では無いため機械を操る電波の影響を受けないが、昆虫の弱点である寒さや食虫植物の花粉には弱い。
- インプットマグナム
- ビーファイターの3人が共通して持つ多機能型光線銃。側面にテンキーがついており、ここで3桁のコードを入力することでさまざまな機能を使用出来る。主な機能は以下の通り。
- パルセイバー
- アースアカデミア南米支部で開発された共通装備の短剣。ヘラクレスオオカブトの能力が備わっており、危機に瀕すると繭を張る自己防衛機能が付いている。
- 使用者の感情が高ぶるとそれに応じて切れ味がアップし、「パルスラッシュ」という技が使えるようになる。
- ビートマシン「メガヘラクレス」の起動キーでもある。
- インプットマグナムにセットし「セイバーマグナム」という強化形態にすることも可能。各機能が強化され、『マキシム○○モード』と呼称されるようになる。
- ソニックフラップ
- 全員が共通して使える機能。昆虫の羽ばたき音に似た超音波で攻撃する。
専用装備
- スティンガーウェポン
- 各自がそれぞれ持つ専用武器。
- ・スティンガーブレード
- ブルービート専用の武器で、ドリルのように高速回転する刃が付いた剣。
- ・スティンガードリル
- 中盤から追加されたブルービートのもう一つの専用武器。こちらは完全なドリルである。対ブラックビート用に開発されたが、攻撃力が高い分、スティンガーブレード以上に重くて使いにくいため、劇中での使用回数は少なかった。
- ・スティンガークロー
- ジースタッグ専用の武器で、クワガタムシの角を模したクローアームが付いている。アームは回転させることが出来、これを利用して掴んだ相手を遠心力をつけて投げ飛ばすといったことも可能。
- 他にもアームをはずしてブーメランとしても使用可能。
- ・スティンガープラズマー
- レッドル専用の武器で、触角を模した4連装型のイオンエネルギー発生装置が付いている。これも回転させることが可能で、敵を捕らえる網状のビームなどを射出する。
- ビートイングラム
- 次元商人カブトからブルービートへと託された銃。カブト曰く次元の覇者たる戦士にしか扱うことが出来ないとのこと。そのためか持ち主であるブルービート以外は全く使えない(クローンであるブラックビートに対しては反応だけしたが)。
- パルセイバーを合体させることで通常の20倍の威力がある「ファイナルモード」にすることが出来る。
- 次回作「ビーファイターカブト」にてかつて『光の意思』に味方した昆虫次元の戦士が使っていた武器と判明する。
その他
- 電子熱線銃
- 敵怪人・イカリボンバの起爆装置を遠距離から破壊する際に使用。
- ムカイダーK3
- ビーファイターの危機を救うため向井博士自身が自作のアーマーを装着した姿。武器はムカイダーマグナム。得意技はムカイダーパンチ、ムカイダーキック、ムカイダーフェイント(死んだフリ)。
- 攻撃力は高いが耐久性が低いのが弱点。昆虫パワーを持っていないが、合成獣ラズベルガ戦ではむしろそれが有利に働いた。
- 爆弾
- ビーファイターのマークが付いた爆弾。ジャマール戦士の養成所や昆虫エネルギーを封じ込めた装置を破壊する際に使用した。
ビートマシン
昆虫の研究から作り出された巨大メカ。アースアカデミア日本支部内の重甲基地から発進する。
- ビートルーダー
- ブルービートが搭乗するカブトムシ型装甲車。最高時速500キロ。パワーは大型戦車5台分。
- 装備はビートキャノン、ビートブレイザー、ビートラクター、レスキューザイール。
- スタッガータンク内に格納されているマグネアタッチメントも使用可能。
- スタッガータンク
- ジースタッグが搭乗するクワガタムシ型戦車。最高時速200キロ。
- 装備はスタッガーシザース、スタッガーキャノン、スタッグバスター。
- ビートルーダー内に格納されているドリルアタッチメントを使用し、地中に潜ることも可能。
- レッドジャイロ
- レッドルが搭乗するジャイロジェット機。最高時速は通常時は280キロ、ブースター使用時はマッハ1.2。
- 装備はレッドパルサー、ジャイロタイフーン、レッドキャノン。
- 機体下部から伸びるワイヤーハンドにマグネアタッチメントを取り付けることで他の2機を空輸可能。
- また、スタッガータンクと合体して「アタックフォーメーション」になり、強力な破壊光線「ファイヤークラッシュ」を使用可能。
- メガヘラクレス(声:稲葉実)
- 後半から登場した6脚歩行のヘラクレスオオカブト型超巨大マシン。最高時速150キロ。
- 他のマシンに比べると3倍以上の大きさを持つことから「スーパービートマシン」とも呼ばれる。インセクトアーマー同様に昆虫の精を吹き込まれているので、自我と命を持つ。
- パルセイバーが起動キーとなっているが、改良によってオートパイロットモードが搭載されて以降はパルセイバー無しでも起動可能となった(その際、人間の言葉も話せるように)。
- 飛行マシン「ジェットヘラクレス」、地上用マシン「ランドヘラクレス」の2機に分離可能。
- 装備はメガキャノン、ビームバルカン、反磁力波。さらに3機のビートマシンを搭載することで最強形態「メガビートフォーメーション」になる。このときに最強武器「メガビートキャノン」を使用可能。その威力は「一撃で日本本土が壊滅する」というジャマールの兵器「デスガオーム」に打ち勝ったほど。
ジャマール
ガオーム率いる異次元からの侵略者。一つの組織に複数の怪人軍団が存在するというスタイルは『超人機メタルダー』のネロス帝国や『仮面ライダーBLACK RX』のクライシス帝国に似ている。
- ガオーム(声:渡部猛、スーツアクター:日下秀昭)
- ジャマールのボス。部下を手駒としか思っておらず、利用するだけ利用する冷酷非情な性格。ガオームゾーンと呼ばれる異空間を作り出すことができる。また手から放つ電流を武器とし、作戦に失敗した部下への制裁などに使用する。一度ビーファイターに倒されるがより凶悪な姿になって復活。
- しかしどの姿も幻であり、その正体は次元の歪みから生まれた邪悪な生命体である。
- そのままの体では宇宙空間の環境に適合できないため、セントパピリアから永遠の命を手に入れようとした。
- 続編の「ビーファイターカブト」では『闇の意思』が自らの遺志を継ぐ破壊の存在として生み出した子孫の一人であると判明。
- ギガロ(演:高橋利道)
- 合成獣軍団の軍団長。大剣と遺伝子採取光線銃・ギガローダーが武器。
- 元はガロア次元からやって来た脆弱な生物で、狩りの獲物にされて瀕死の重傷を負いその際に抱いた憎悪をガオームに見込まれて部下になり、その後自らに改造を施して今の姿になった。
- そのためガオームに対する忠誠心も高い。終盤では「ファイナルギガロ」へパワーアップ。ビーファイターを窮地に追い込んだ。しかしガオームに裏切られ、ジャマールホール拡大のためにエネルギーを吸い取られ死亡した。
- シュヴァルツ(声:千葉繁、スーツアクター:石垣広文)
- 戦闘ロボット軍団の軍団長。ジャマール製コンピュータに取り付いたウイルスが増殖して生まれた機械生命体。
- 常時ハイテンションな性格で、製造する武器やロボットにも奇抜なネーミングをする。
- 戦闘力は低いが、戦車形態「シュヴァルツタンク」へと変形したり、頭を分離させて無生物へと合体する能力を持つ。機械至上主義であり、ジャマールに所属するのも「機械の国」を作るためである。地球を滅ぼした後ジャマールを脱退して機械の国の王になろうとしていた。
- 生物を「生臭い」と見下していたが、宇宙をさまよい続ける末路を迎え、機械ゆえ死にたくても死ねない自分を嘆くような台詞を口にした。
- ジェラ/ジーラ(演:伊藤祐子、シェリー・スウェニー(素顔時)、声:金野恵子)
- 傭兵軍団団長。あちこちの次元で打ち負かした戦士を支配下におき傭兵として率いる女戦士。時には部下の傭兵ですら平然と見捨てる冷徹な性格だが、自身が認めた相手によっては情け深さを見せることもあり、ギガロやシュヴァルツのことも仲間として憎からず思っている。電磁鞭が武器。ジーラと呼ばれる逞しい格闘家風女性の人間体に変装することもある。
実は自身もジャマールに滅ぼされた種族の生き残りであり、滅びるより滅ぼす側になろうとジャマールに加わるが、終盤にてブラックビートからガオームの本心を聞かされ、執念で立ち上がったギガロを無残な形でジャマールホール完成への材料にしたガオームを見限り、以降シャドーと同行しながらガオーム打倒の機会を伺うこととなる。後に単身ジャマール要塞に戻りガオームと対決するも敗北、ビーファイターと影ながら見守るシャドー達に看取られながら力尽きる、そのマスクの裏にはジーラとも異なる真の素顔が隠されていた。 - 魔道師ジャグール(声:京田尚子)
- ジャマールの司祭。異次元界でも屈指の呪術師で、邪悪な魔力でブラックビートを生み出した。
- 一度ブラックビートに倒されたと思われたが、最終回スペシャルで復活。「ブルースワット」のクイーンや「特捜ロボジャンパーソン」のビルゴルディを初めとする悪を再生、もしくは自身と融合させ『究極の悪』となってビーファイター、ブルースワット、ジャンパーソンに戦いを挑んだ。
- 合体怪人デスマルト(声:平井誠一)
- 第17話に登場した怪人。傭兵デスマルトをベースに、合成獣と戦闘ロボットの要素をあわせ、ジャマール三幹部それぞれの軍団要素を結集して生み出された。ビーファイターを絶体絶命の窮地に追い込んだが、三幹部が「止めを刺すなら自分の軍団の武器を使え」と勝手な指示を出して内輪もめをはじめ、そのせいでデスマルトは混乱し、その隙を突いたビーファイターに敗北した。
主題歌
いずれも歌は石原慎一。
オープニング
「重甲ビーファイター」
拓也がブルービートに変身し、ビル(横浜ランドマークタワー)の上で3人がインプットマグナムを構えている。
エンディング
「地球孝行」
歌とは裏腹にガオームや幹部を初めとするジャマール軍団がビーファイターを攻める。最後はガオームゾーンへとガオームの腕がビーファイターに伸びる。
関連動画
公式配信
無料視聴期間は72時間(2013年3月4日15時まで)であった。
MAD
関連チャンネル
関連項目
- メタルヒーローシリーズ
- ビーファイターカブト(次回作・続編)
- ブルースワット(前作・最終回スペシャルでゲスト参加)
- 特捜ロボ ジャンパーソン(前々作・最終回スペシャルでゲスト参加)
- ビッグ・バッド・ビートルボーグ(米国リメイク)
- 特撮作品一覧
- 東映特撮ニコニコおふぃしゃる
メタルヒーローシリーズ | ||
前作 | 今作 | 次作 |
ブルースワット | 重甲ビーファイター | ビーファイターカブト |
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