たつきショックとは、2017年9月25日の夜からインターネット上でアニメ版『けものフレンズ』監督の降板を巡る一連の騒動である。また、この騒動の影響の元引き続き発生したけものフレンズ2炎上についても取り扱う。
ニコニコ大百科では当初「9.25けもフレ事件」という名で当初この記事が作成されたが、事件性がないためにPIXIV百科事典でも用いられている現在の記事名に改名された。
概要
騒動は2017年9月25日午後8時ごろ、アニメ版『けものフレンズ』の監督であったたつき氏のTwitterで以下のツイートがツイートされたことから始まる。
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https://twitter.com/irodori7/status/912270635610472448
先行して展開されていたNEXON版アプリや漫画版「ようこそジャパリパークへ」、秋葉原でのイベント(けもフレショップ、コラボカフェ)があったものの、アニメが始まる前に終了してしまったせいもあり『けものフレンズ』というコンテンツを各インターネットコミュニティを通じて有名にしたのは2017年1月から始まったアニメ版の影響が大である。
始まった当初は「マイナーコンテンツの敗戦処理」という印象を持たれた状態でのスタートであった。
梶井:それでもTwitterのフォロワー数は、5000~6000を行ったり来たりでした。ゲームをやってたころから、そんなに増えていなかったんじゃないかな。そして2016年12月になると、「ゲームが終わるのにアニメが始まるヘンな作品」として、ネガティブな取り上げ方をされて注目されました。
福原:一般のイメージは、ゲームを売るためにアニメを販促として放送するイメージだと思うんです。我々が「この作品はそうじゃないから」といくら説明しても、世間のイメージは変わりません。しかも、アニメの先行試写会が行われた12月14日に、ゲームが終了したんです。合わせたツモリはなくて、本当に偶然だったんですけどね。
梶井:そう! 偶然なのに、それを深掘りする方もいましたね。話題沸騰中の『けものフレンズ』、プロジェクトチームに初インタビュー! 誕生秘話からブーム到来までの歴史など「すごーい!」の連続3万字の大ボリューム
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アニメ放映当初はごくごく一部でネタアニメとしての楽しみ方をされていたものの、徐々にネットコミュニティ上でバズるようになり、最終的に相当の知名度を得るようになる。
その中で、2017年7月24日にはたつき氏のTwitterで「2」の数字の入ったCGイラストが、後を追うように7月26日発売の「けものフレンズ BD付きガイドブック」6巻の帯において正式に2期の告知が発表される。
また、同年8月22日には池袋PARCOにて「けものフレンズ 吉崎観音コンセプトデザイン展」が開催され、公式とファンが盛り上がっていた時期であった。
そんな2期への様々な思いがファン内で共有されている中、先述した降板を仄めかすツイートが瞬く間に広がることとなった。
この降板について、後述するがけものフレンズプロジェクト(KFP)は9月27日の声明をもって公式の見解とし、また、KFPの公式声明に対して当時たつき氏が所属していた株式会社ヤオヨロズ側は反論は出していない。
その後、2017年10月3日に(株)KADOKAWA代表取締役専務専務井上伸一郎氏、またアニメ制作会社ヤオヨロズのプロデューサー福原慶匡氏より再協議を行う旨が報告されたが、同年12月27日に福原Pより再協議の結果、2期制作から外れることは覆らなかったというツイートがされた。
2018年6月20日のカドカワの株式総会で「騒動を収拾するために川上社長、井上専務が製作委員会に参加していた企業、制作会社であるヤオヨロズ双方と意見や条件等のすり合わせを図ったが、尽力虚しく降板決定は覆らなかった」という経緯が語られた。
そんな中、新たなスタッフと制作会社を迎えた2期『けものフレンズ2』が2019年1月7日より放送される事が決定。
後述するが、アニメ1期の騒動が収まらない中の放映となり、この事が結果としてけものフレンズ2の炎上へとつながっていく。
これらの流れの中で、けものフレンズのファン層は「KFP支持派」「KFPアンチ」という対立構造が発生。
アニメ『けものフレンズ2』放送終了から時間が経った現在(2021年9月)、勢いはほとんど無くなったものの沈静化には至っておらず、未だファンやアンチの対立、『けものフレンズ2』及びKFP関係者への誹謗中傷やデマが飛び交う状況が続いている。
最後に、騒動を経てもなお「けものフレンズ」というコンテンツは現在進行形、という事を覚えておいてほしい。
2017年の経過
KFPAからの発表
9月25日のたつき監督によるツイートから二日後となる9月27日深夜、「けものフレンズプロジェクトA」名義での発表が公式HPよりなされた(ほぼ同時刻に、KADOKAWAオフィシャルページからもリンクが張られた)。
「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。
「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。
「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。
今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。
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KADOKAWA井上氏のツイート
上記の発表以降、10月3日まで製作委員会側・ヤオヨロズ側双方とも沈黙が続いていたが、10月3日午後1時半頃、KADOKAWA代表取締役専務の井上伸一郎氏が、ツイッターで今回の騒動について発言した。
「けものフレンズ」の件につきまして、KADOKAWAは製作委員会の一出資企業にすぎないことから今まで発言を控えていました。私としても「けものフレンズ」におけるたつき監督の功績は大いに認めております。(1/4)
https://archive.ph/LyACW(魚拓)
この度の騒動にいたるまでの事態を正確に把握してなかったのは不徳のいたすところです。先週ヤオヨロズのみなさんと2回のミーティングを行なう機会を得ました。その際、製作委員会のご意見とヤオヨロズ様のご意見に大きな溝があることが分かりました。(2/4)
https://archive.ph/fNLW3特に「監督降板」の経緯、版権使用についても認識相違があることと、監督のツイッターでのご発言の真意にはそういったことが積み重なったことが原因であるということが分かりました。
そこで私としては、ヤオヨロズのみなさんと今後のことについてどうするべきか相談に入ったところです。(3/4)
https://archive.ph/n7izv「けものフレンズ」のファンの皆さまにおかれましては、ご理解のほどよろしくお願いいたします。(4/4)
https://archive.ph/I5e7U
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ヤオヨロズの福原慶匡氏(以後、福原P)も続いて、次のように発言した。
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/915074525783453696
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/915074560973709312
福原Pの最終報告
その後再び硬直状態が続いていたが、12月27日に、遂に福原Pが本件に関してツイートした。
※このコメントはあくまで福原P個人のコメントであり、公式発表ではない。
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943151998509056
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943187205472257
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943290150469632
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https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943397101006848
細谷伸之氏(テレビ東京アニメプロデューサー)のコメント
2017年12月31日に生放送があった「大晦日はフレンズのみんなでドッタンバッタン大騒ぎ!けものフレンズ 年末特番@ようこそニコファーレへ」の番組内において、細谷伸之氏(以降、細谷P)から以下のコメントがあった。
※このコメントはあくまで細谷P個人のコメントであり、公式発表ではない。
例の福原さんのツイートが出る前に、出演を決めていたので、さすがに逃げる訳にもいかずにですね
ちょっと今日、参りました。いろいろ、公式から何もないみたいな事がありますが、ずっと、みなさんに楽しんでいただいたけものフレンズがですね
このタイミングで、このタイミングっていうか、夏以降からいろいろあって、非常に楽しい事が
楽しくなくなってしまったなと、いう事がとても申し訳ないなと思っております。我々としては当然、たつき監督はじめヤオヨロズさんの功績には非常に感謝をしておりますし
とても、たつき監督の2期を見たいなと、製作委員会一同もちろん思ってました。で、そこはいやらしい話、ビジネス的にもそっちの方が絶対に上手くいくというのも分かっていたんですが、いろいろな事情があって、皆さんそこは、とてもお聞きになりたいとは思うんですけれど、
あの委員会は合議制でやってますので、誰がどうという事でも実はなくって、
誰かが何かを言ったときに乗るか乗らないかという事が、いろいろあって、
それを突き詰めていくと、逆に両方の個人攻撃にどうしても、成らざるを得ないですし、
そこはちょっと我々としても本位ではないというところであまり…
今日僕が委員会を代表して出て来ている訳ではないんですが、えー…という事になりますので、
ちょっと今回は、いろいろと、ああいう福原さんからの発表がありましたが、
我々としては9月の27日に出した声明が、今の我々の見解であると、いう事になります。という事なので、この先ももちろん我々は…吉崎先生が作ってくれて、たつきさんが育ててくれたけものフレンズを、もっと、またみんなが楽しんでくれるような、コンテンツにしていくつもりで動いておりますので、この先も応援をしていただければなと、いう風に思っております。
これでご納得いただけないのは百も承知ではありますが、すいません今の僕にはこれしか言えないです。
みなさん、仰りたい事たくさんあるんでしょうが、残りを二人ゲストがいらっしゃるので、すごい楽しい話が聞けると思いますので、そちらを楽しんでいただければなと、いう風に思っております。
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また、補足説明として生放送終了後に以下のツイートを発信した。
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https://twitter.com/nobutx_0517/status/947454154179350528
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https://twitter.com/nobutx_0517/status/947708947418378241
制作会社側、テレビ局側、双方のプロデューサー2名の発言を最後に、本件はこれ以上の進展もなく、わだかまりをファンの中に残しつつも幕引きとなった。
ニコニコにおける工作疑惑
前提として、niconicoを運営する株式会社ドワンゴ、並びに騒動当時ニコニコニュース・ニコニコ大百科を運営していた株式会社大百科ニュース社はKADOKAWAと同じく、KADOKAWAグループとドワンゴグループを統括する持株会社・カドカワ株式会社の完全子会社であった。(2019年4月のドワンゴ子会社化以降はカドカワグループ内の企業再編が進み、この時とは大きく体制が異なっている)
けものフレンズ人気の爆心地の一つがニコニコ動画であったこともあり、大百科を含むニコニコ内ではこの騒動が大きな話題を呼んだのだが、なぜかこの問題に関連した単語や動画、ネット記事などがランキング外、あるいは本案件へのタグ消しなどの活動が頻繁であるという状況が発生した。このことに対し、運営が忖度や隠蔽工作を行っているのではないか、と考える声が上がった。
特にニコニコニュースとニコニコ静画においては疑惑が際立っており、騒動当時niconicoプレミアム会員解約運動が盛んとなったのは、こういったniconico運営への不信感も影響している。
ニコニコニュース
騒動発生直後、ニコニコニュースにおいてこの騒動を取り上げる記事が存在しコメントが非常に伸びているにもかかわらず、ランキングの圏外であるという状況が発生した。一方同時刻に掲載されたもっとコメント数の少ない記事はランキング上位に載り、単なるランキングの更新頻度といった話では済まされないとする状況となった。
これがTwitter上で炎上したことによってか、26日2:40頃にガジェット通信の「『けものフレンズ』たつき監督が外れる! 『Twitter』でもトレンド1位に」(ニコニコニュース版
)がニコニコニュースでランキング1位に浮上した。そこでその見出しが「「けものフレンズ」たつき監督、Twitterトレンド1位に」とまるで炎上した理由を隠蔽しているかのようなタイトルに改変されていたことから再度炎上。それを受けたものであるかは不明だが、数十分後には本来の見出しに修正された。
なお、 これに関しては9月27日にニコニコインフォに説明記事が投稿された。
「ニコニコニュースのランキングに、けものフレンズ関連の記事が掲載されない点」について
ニコニコ静画
騒動当時のニコニコ静画では、騒動をモチーフとしたイラストが多く投稿されたのだが、そのタグ欄において当記事とそのリダイレクト、及び「たつき監督を返して」といった本騒動関連の大百科記事があたかも存在しないかのような表示(マーク)になっていた。
ニコニコ動画においてはこのような現象は確認されておらず、また静画でも初版が当記事よりも後に作成された大百科記事では通常通り表示されていた(騒動関連記事→無関係の記事→騒動関連記事、の順で記事作成されたにもかかわらず無関係の記事のみが表示される等した)ため、反映遅れといった理由も考えにくい。こちらも隠蔽なのではないかという声が上がった。
2018年の経過
カドカワ株式総会におけるけものフレンズ関連の質疑応答
事件から半年以上過ぎた2018年6月20日、カドカワの株式総会が行われた。
その際の質疑応答からけものフレンズに関する質問、それらに対する回答を記載する。
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https://twitter.com/michsuzu/status/1009270898870837248
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https://twitter.com/michsuzu/status/1009273689731297282
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けものフレンズ2発表
2018年9月2日の「けものフレンズ LIVE 〜PPP LIVE〜」にてTVアニメの第二作『けものフレンズ2』が2019年1月7日より新たなスタッフと制作会社を迎え、放送される事が決定された。
誰もがまさかと思ったTVアニメ二期制作が本当に発表されたのである。同日リニューアルメンテナンスが行われていた公式サイトにおいてもメンテナンスが明けるとともに情報が公開された。
同日『PV第一弾』がYoutubeで発表された。内容はカラカルが紫色の小型セルリアンと奮闘する内容のショートアニメである。
低評価は好評価より遥かに上回った(低評価46000)ものの、視聴された回数は現時点(2018/9/22)で86万を超え、未だにけものフレンズが注目されていることが確認された。
あかり先生台本原稿騒動におけるたつき監督の動向
9月、あかり先生が自身のサイトに掲載していた原稿のけものフレンズプロジェクトによる無断利用が発覚した騒動に呼応するかのように、AGN加藤氏によるツイートの2日前の9月14日にたつき監督が以下のツイートを発信した。
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https://twitter.com/irodori7/status/1040557789230247938
その後、第三者からのこの件について質問を受け、テレビ東京の細谷Pは以下のツイートを発信、同様に元上司である石ダテコー太郎氏もツイート。監督の所属する株式会社ヤオヨロズがたつき監督に対しこれらの支払いを滞らせているのではないかとの疑惑が噴出してしまった。
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https://twitter.com/nobutx_0517/status/1040808975107678210
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https://twitter.com/ishidate_uraaka/status/1040589751898693638
また、時期は多少ずれるものの、福原Pも以下のような発言を残している。
「前提として制作会社に脚本家が所属している事は少ないと思います。 あと脚本制作費は通常は制作会社からの支払になります。」
https://archive.ph/2AN7J(オリジナルの質問箱は削除されてしまったために魚拓)
また、2022年2月、Twitter上での論戦が引き金となり、実際に福原Pと直接対談したTwitterユーザーが出現。
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https://twitter.com/IiJockey/status/1488489698893111298
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https://twitter.com/IiJockey/status/1488489782368169987
改めて、上記のテレビ東京の株式総会の回答は「一般的な視点で見ても正しい内容だと言える」という事が確認される形となった。
同時に、(ヤオヨロズ内での資金の流れは社外秘としながらも)支払い自体は滞りなく完了していたという事を言外に認める形の会話の流れであったことが伺える。
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https://twitter.com/irodori7/status/1041280392488148993
騒動の発端となる「ざっくりカドカワ方面のお達し」のツイートと合わせ
「時間帯が金曜日の午後8時台であり、3連休直前という企業が対応をしづらい日時を選び、意図的にネットを炎上させるような意図があったのではないか」
との疑念が現在においても拭えない中、果たして真相をたつき監督自らが話す日が来るのであろうか。
Drawing with Wacomの動画に対するネガティブなコメント
たつき監督降板騒動から1年後の2018年9月25日に、PC用タブレットを主に製造する株式会社WACOMのホームページのインタビューと連動したライブペインティング動画が投稿された。
漫画家 吉崎観音- Drawing with Wacom (DwW)
現在、コメント欄はオフになっているが、動画が投稿された当時はネガティブなコメントが溢れていた。
2019年の経過
けものフレンズ2炎上
17年から始まる騒動の余波もあってけもフレ2に対しても少なからず批判の声が上がり、放送に先駆けYoutubeにて公開されたPVでは低評価が高評価を大きく上回る事態となり、制作会社であるトマソンにも業務に支障が出るほどの嫌がらせが行われた。
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https://twitter.com/shinnosukenuma/status/1073204687078285322
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https://twitter.com/shinnosukenuma/status/1073205337807699968
放送開始後も流れは断ち切れず9話放映後から本格的に炎上。
ニコニコ生放送での公式配信では、9話の放送後アンケートにおいて、5段階評価で最高評価である「とても良かった」が3%と公式アニメ配信での当時のワースト2位を記録。同じく12話の配信では「とても良かった」が2.6%、最低評価である「良くなかった」が95.3%となり、公式アニメ配信での最低記録となった(ニコ生アニメアンケートの記録一覧)。
ここまで極端な批判が集まった理由の一つとして、「制作陣による1期ファン・制作陣に対する悪意で満ちているように感じた」という声が一部で上がった。
また、『けものフレンズ2』制作陣やKFP関係者の言動も取り沙汰されるようになり、特にSNSの投稿に視聴者を煽るような内容があるとして、関係者にも批判が寄せられた。
これを受けてテレビ東京は『けものフレンズ2』公式サイトにて、同局社員がSNS上において「視聴者の方々を不快にする」不適切な投稿があった事を認め謝罪するコメントを掲載。
2019年4月25日に行われたテレビ東京の定例記者会見では、『けものフレンズ2』プロデューサーである細谷伸之氏(現在はテレビ東京を退職)のSNS上の発言について、「視聴者のご意見を皮肉ったり、あおったりした部分があった」と不適切であった旨を述べている。
一方、関係者の言動には浴びせかけられた誹謗中傷などを受けて取った部分もあると擁護する意見もある。
他方で、作品の評価の違いや2次創作への攻撃などファンやアンチの対立を始め、作品や関係者に対する誹謗中傷や迷惑行為、作品及び関係者を称賛、擁護するような発言をした人や企業、『けものフレンズ2』関係者が関わっているというだけで無関係な作品なども攻撃対象とする過激な行動も見られるなど、騒動は混迷を極め、アニメ放送終了から時間が経った現在(2021年9月)、勢いはほとんど無くなったものの沈静化には至っておらず、未だファンやアンチの対立、『けものフレンズ2』及びKFP関係者への誹謗中傷やデマが飛び交う状況が続いている。
けものフレンズ2アンチによるヘイト記事の乱立
また、ニコニコ大百科でもアンチ勢によるヘイト記事の乱立が相次いだ。
記事の内容も、けものフレンズ2に対するヘイト感情、憶測とデマによるものが大勢を占めており、なおかつアンチ勢による勢いのまま建てられたものも多く、2022年現在、これらの記事のリダイレクト化が進行中である。
以下に現在、リダイレクト化されたものを含めて各記事の記事名を掲載する。
- たつき監督を返して
- けもフレ殺し
- けもフレ2被害者の会
- けもフレ2第5話ショック
- けものフレンズ2炎上事件
- のけものフレンズ
- けもフレ風刺画
- ゴマすりクソバード
- イエイヌちゃんを救い隊
- ゴマイヌ
- お前は榊遊矢に勝った
- お前なら榊遊矢に勝てるかもしれない
- お前は榊遊矢に勝たなければいけない
- お前ともあろうものが榊遊矢に負けるものか
- お前ごときがキュルルに勝てると思うな
- パターン23
- けものフレンズ□
- 2.6%
- ムク崎
- ムクムクムクッ!
けものフレンズ3サービス開始
9月24日にスマートフォン用ゲームアプリ『けものフレンズ3』、26日にアーケード版『けものフレンズ3 プラネットツアーズ』が開始された(2021年9月30日にアーケード版はサービス終了)。
2021年8月1日付を以て、アプリ版の運営主体がセガからアピリッツに移管されるものの、シナリオライターや一部スタッフはセガからの出向という形になっており、現状運営主体変更に伴う大きな混乱はみられていない。
2020年の経過
ヤオヨロズ解散
けものフレンズのアニメ1作目を制作したヤオヨロズが3月31日に行われた株式総会を経て翌4月1日に解散。
2020年4月発行の官報の解散広告に掲載される。
gamebiz-アニメスタジオのヤオヨロズが解散、8millionと統合…「ケムリクサ」や「けものフレンズ」など手掛ける
2020年アニメ関連脅迫事件
4月18日、5ちゃんねるのブラウザゲーム板のスレッド「艦これ愚痴スレ」にキュルル役の声優を務める石川由依への脅迫文が書き込まれた。
その他に『けものフレンズ2』の関係者である吉崎観音、木村隆一、細谷伸之の名前も対象として書かれていた。
続く4月22日の書き込みでは、対象にたつきと福原慶匡が加えられ、KADOKAWA本社とヤオヨロズへの放火予告までも追加された。
その後、6月3日に犯人は逮捕。
詳しくは→『2020年アニメ関連脅迫事件』の記事へ
報道
メディアでも取り上げられる事態となっている。以下は一例。
- ライブドアニュース - たつき監督が「けもフレ」の台本無断転載に苦言「創作への蔑視」
- ITmedia - たつき監督、「けものフレンズ」続編から降板か Twitterで明らかに
- ライブドアニュース - たつき監督、「けものフレンズ」続編から降板か Twitterで明らかに
- オリコン- アニメ『けものフレンズ』たつき監督が“降板”発表 ファンに動揺広がる
- 日刊スポーツ - けものフレンズ、たつき監督が降板「とても残念」
- 日本経済新聞 - <東証>カドカワが軟調 人気アニメの監督降板、悪影響を懸念
- HuffPost Japan - 『けものフレンズ』たつき監督降板騒動で製作委員会がコメント 二次利用めぐり対立か"
- 弁護士ドットコム - 「けものフレンズ」監督降板騒動から考える アニメ作品の権利は誰のもの?
ネット上での対立
他の炎上と同様に、けものフレンズをとりまく環境においても視聴者同士の意見の対立や、先鋭化したアンチの出現、騒ぎに便乗した荒らしの愉快犯、さらには視聴者・非視聴者間でのいざこざが発生してしまっていた。
この記事を見にきた方の中にも「けもフレは知らないが、信者やアンチが暴れていたので理由が知りたくなった」という方は多いだろう。
当然ながらどんな作品であっても見る人によって感想は違う。賛否が極端な人は勿論、行き過ぎて攻撃的な程作品への思いが強い人、要素に分けて賛否を判断する人、見た人全員が違う感想を持っている。
その視聴者の母数が多くなれば視聴者の声も大きくなり、時には「そこまでするのは同じ評価側の人としても本意ではない」というような迷惑行為にまで発展するものや、ただ騒ぎを見て野次馬のように乗っかったものまで様々な声が渦巻いている。
このような大量の問題が複雑に絡み合った上での炎上状態は一言では表現も理解もできないものであり、半端な見解や批評をきっかけにどんどんと炎上が広がっているのが現状である。
作品そのものの内容や制作陣のゴタゴタよりなにより、こちらの争いそのものが一番辛いというファンもいる。
「決めつけ」「レッテル貼り」「考えの浅い批評」「乱暴過ぎる言葉遣い」は必要のない争いまで起こしてしまう火種になりやすい。考え方は全員違うため、敵・味方というような大雑把な考え方にならないことを心がけたい。
関連動画
ここでは特定の動画は掲載しないが、騒動に関しては9.25けもフレ事件、けものフレンズ2炎上事件で検索するとまとめた動画が存在する。
ただし批判側の観点のものが殆どであり、恣意的であったりデマなどを取り扱ってる場合があるので視聴の際は注意。
関連項目
-
全般
騒動
作品
作品展
関係者
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- 67300pt