ミスティア・ローレライとは、東方永夜抄Stage2に登場するボスである。
東方花映塚では自機としても使用でき、プリズムリバー三姉妹とのコラボライブも果たした。
概要
種族:夜雀
二つ名:夜雀の怪(永夜抄)、夜雀の妖怪(求聞史紀)、歌う夜雀(三月精)
テーマ曲:もう歌しか聞こえない
危険度:中、人間友好度:悪
出演作は『東方永夜抄』『東方花映塚』。なぜか『東方文花帖』(ゲーム版)には登場していない。射命丸文が彼女の店の常連で親しいからだろうか?
愛称はみすちー。
夜雀の鳴き声として伝えられる「ちんちん」がよくネタとして使われるが、決していかがわしい意味ではないし、本編でミスティア本人は一度もそんなことは口にしていないので注意(そもそも夜雀は伝承によって鳴き声が違う)。
あくまでその鳴き方がネタとしての意味で使われ始めて、二次設定として広まっただけである。
闇に紛れ、歌声で人を惑わす妖怪。人間を鳥目にする能力を持ち、ゲームではプレイヤーの視界を狭めてくる。
鳥の妖怪らしく焼き鳥が嫌い。なので焼き鳥屋台に対抗して焼きヤツメウナギ屋台をやっている。
ヤツメウナギは鳥目に効く(らしい)ので、自分の能力で鳥目にした人間にヤツメウナギを食わせて視力回復…という自作自演で儲ける計画らしい。屋台は意外と本格的で酒やおでんなども置いてあるようだ。
ちなみに、ヤツメウナギを切らすと普通のウナギでもドジョウでもなんでも焼いて出す。 鷺。
公式で鳥頭。閻魔様から受けた説教もすぐに忘れ、新聞も読めない。
あれ、チルノより・・・。
能力
- 歌で人を狂わす程度の能力・歌で人を惑わす程度の能力
- 歌声で人間の判断能力を鈍らせる能力。それでいて歌ってばかりいるので傍迷惑な存在ともされる。
- その歌詞センスは悠久幻想曲の主人公に匹敵する。と言ってどれだけ理解してもらえるだろうか。
- その能力の真価は不明だが、幽香曰く「貴方の内から出るのではなく幽かな声を歌にしている」、
四季映姫様曰く「このまま何も考えず歌い続ければ、周りの霊達もおかしくなる」
「それは、未曾有の大罪に繋がるかも知れない」との事。 - 映姫様の見立てではミスティア自身、自分の歌の力を理解しきれていないようだ。
- 人間を鳥目にする能力(正式名称不明)
- 現実の伝承の夜雀も持つ、相手を夜盲症にする能力。
いまいち詳細が不明な上記の歌と違い、ゲームでもその能力を存分に振るっている。
おかげで彼女との戦闘時は自機周辺しか見えず、せっかくのラストスペルもどんな弾幕なのかよく分からない。 - ちなみにルーミアの暗闇と違いあくまで暗がりが見通せなくなるだけなので、昼間にはこの能力はまったく役に立たない模様。
- 羽蟲の王(正式名称不明)
- 方法は不明だが、蛾などの無数の羽虫と雀などの無数の鳥を支配し従える能力。
- ゲームでも弾幕やスペルカードとしてその姿を見ることができる。主に夜は羽虫、昼は鳥を使う。
- 数百羽もの雀を使って伝説の酒を復活させた事もある。
音楽活動
夜雀は基本的に暗い夜道や人気の無い夜の森にて(音楽)活動する。
ミスティアにおいては、その場の思いつき即興で作った様々な歌を場所を選ばず披露しているようだ。そして時にツッコミを入れられる。
- 夜の鳥ぃ、夜の歌ぁ♪ 人は暗夜に灯(てい)を消せぇ♪
夜の夢ぇ、夜の紅ぁ♪ 人は暗夜に礫を喰らえぇ♪ - 生水飲むと~おなかを壊す~♪ 湖飲むと~三途河~♪
- お空の上はマッハの時代~♪ 文明開化の味がする~♪
- ヒトッ、ヒトッ、ヒトをッ!人間を~さらえぇ♪
- 悲しみに包まれて妖精郷はぁ~、肥沃な黒土で覆われた~♪
- 翼が傷つき倒れても~♪ ここでは寝るな~鈴蘭の夢~♪
- 向日葵ぐるぐる向日葵ぐるぐる、向日葵ぐるぐる大当たり~♪
- さくら~、さくら~♪ じんじゃもつかもみわたすかぎり~♪
かすみかくもか~彼岸ににおう♪ - 鴨が葱しょって~♪ やってくる~あ~やってくる~♪
- 春風や~教えておくれ~♪ 明日のおかずと今晩のおかず~♪
- いっちどっはおいでよ~♪ ほてるはなみずき~♪
- さくら~さくら~ さくらを見ている愚かな人間をさらえ~♪
- かーらーすー何故鳴くのー カラスの民意でしょう~
- 桜を切ったら叱られた~♪ 正直に言ったら感動された~♪
- 五人囃子の~♪ 首取れた~♪
よく見てみると、既存曲のハチャメチャアレンジ(つまり替え歌)が多いようだ。
省略している何曲かには既存曲そのままのものもある。
その歌声やメロディは思いのほか派手でノリが良く、若者を中心に人気があるという。
ただ、ミスティアを含む夜雀は基本的に姿を見せて歌う事は無く、里人にとってはプリズムリバー楽団ほどの知名度は無いようだ。しかし・・・
鳥獣伎楽
幽谷響子と一緒に鳥獣伎楽(ちょうじゅうぎがく)というパンクロックバンドを結成している。
ミスティアの担当はギターで、人間が寝静まった頃活動を始め、一部の妖怪達に絶大な人気を誇る。
詳しくは当該記事を参照 → 鳥獣伎楽
ただ、騒音被害が深刻らしく、ミスティアは白蓮に不良呼ばわりされ、「見つけ次第、目一杯しばいておきましょう(笑)」などと言われている。ミスティア逃げて。
屋台
焼き鳥屋台撲滅を目論んで始めた焼き八目鰻屋台が、立派なストーリー付きで東方三月精に登場した。
注意:東方三月精の絵的なものについては比良坂真琴氏によるものであるため(身長比は正確を期すためZUN氏に確認を取っているが、話やセリフ以外はほとんど一任されているという)、三月精での描写から得られた推察はZUN氏の設定と完全一致するとは断言できません。ご了承ください。
形状
リアカーに設備を乗っけた移動式の屋台となっている。作中でも移動している描写があるが、いつも同じ場所で店を開いているのか日によって変えているのかは不明。
博麗神社で開かれた大晦日の祭りにも出店しているが、こちらは形状が微妙に異なるため他の屋台と同じく神社で組み上げたものかと思われる。
余談ではあるが、移動式の屋台の方が文花帖の時や神社に出店した屋台より簡素なものになっている。
ある意味当たり前のことと思えなくもないが(移動する以上、重量は少ない方がいい)、移動式の屋台の方が時間的には後のものであり、その前に神社に出店した際に、魔理沙の「妖怪神社」発言にキレた霊夢が『年明け次第(物理的に妖怪を)大掃除』すると息巻いていた為、『不幸な事件』に巻き込まれて屋台に被害が出た可能性もある。
二台の屋台があるのか、今の移動式屋台が二代目なのか、興味は尽きない。
メニュー
メインである焼き八目鰻の他に、おでんも売っていることが判明。ただし作中では冬であったため、季節限定の可能性もある。また、時期によってはキノコのメニューもあるとも取れる発言をしている。
しかし、おでんの具に明らかに「玉子」と見られるものが描写されている。鳥肉はダメなのに卵は良いのかというツッコミもあったが、当記事のスレにおいて次のような答え(?)が示された。
なお、その後「俺が有精卵を産ませる」などと言った輩もいるが、きっと今頃鳥目になっているに違いない。
客
現在来店が確認されている人物は以下の通り。
博麗霊夢、霧雨魔理沙、射命丸文、藤原妹紅、小野塚小町、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア
雀酒
魔理沙の話を総合すると、
雀がお墓に供えられていた米粒をくわえて持ち帰り、青竹の切り株に貯め込む。
→しかし鳥頭だったため米粒のことを忘れてしまう。
→放置された切り株に水が溜まって(発酵が進み)酒になる。
これが最初の酒であるという伝説らしい。
その後、米粒のことを思い出した雀は切り株を見に行き、そこに溜まっていた酒を飲んだ。
そしてその酒の美味しさのあまり宴会となり、雀たちは連日連夜踊り続けた。
これが「雀百まで踊り忘れず」という諺の源流だと言う。
そしてミスティアが数百羽もの雀を使って復刻したこの雀酒には伝説にあるように踊らずにはいられなくなるという謎の効能がある。夜に飲むと翌朝くらいに効果が現れるらしい。
気分はハイになり、霊夢は歌いながらニコニコキラキラして体操を始めるわ、魔理沙はきゃるーんとステップを踏みながら「おはよー♪」と来るわ、挙句の果てに二人して手を繋いできゃいきゃい踊り始める。三妖精の誰か(おそらくルナ)をして「異常」とまで言わしめるほどの破壊力を誇る。
なお、気分が高まるだけで体力まで付くわけではないので、しばらくして気分が治まるとぐったりと疲れる。
ちなみになぜ雀だけが雀酒を造れるかといえば、材料であるお墓にお供えされたお米を食べることができるのが雀だけだかららしい。
ミスティアによると雀は親の死を聞きお歯黒を途中で投げ出して駆け付けるほどの親孝行者であったため、天帝様から稲の初穂やお墓のお供え物の米を食べることを特別に許可されたという。
逆に啄木鳥は親の死を聞いても紅をつけて着飾って行ったため天帝様の怒りを買って木の裏の虫しか食べられなくなり、故に忙しなく木を突いていると語り「馬鹿よねぇ」とまで言っている。
余談であるが、屋台には普通のグラスが置かれているもののこの雀酒は竹のコップ(竹を節の少し上で切り、液体を溜められるようにしたもの。アウトドア工作等でよく見かける)に注がれて出されている。「青竹の切り株にできた」という伝説に基づく演出かと思われる。
スペルカード
鳥? それとも蛾?
夜雀は特定地域では蛾の妖怪として伝えられている。
この事から彼女も、蛾符「天蛾の蠱道」等の蛾をモチーフにしたスペルを使用しており、
また、東方永夜抄における幻想の結界チームでの会話では、
紫「全く、夜雀風情が。羽蟲の王気取りは、絶望的に早いわ。」
と、あたかもミスティアが蛾であることを示唆している様な台詞がある。
これを受けて、一部では「ミスティアは実は蛾の妖怪である」という説が出回っているが、あくまでこれは推察であり、正式な設定ではないので注意されたし。
参考までに本人の弁を引用すると
ミスティア「まったく、ふざけてるわね!夜に飛ぶ鳥を恐れた事は無いのかしら?」
…と、少なくとも自分は鳥であるという旨の発言をしている(ちなみに夢幻の紅魔チームでの台詞)。
また、花映塚でも四季映姫・ヤマザナドゥ(閻魔様)から「貴女は鳥。」と明言されている為、
前述の紫の発言は単なる揶揄、或いはミスリードまたは誤解であると思われる。
また、『羽蟲』という言葉の意味には実は鳥も含まれるため彼女が蛾だという証拠にはならない、
鳥も操るのだしあくまでそれらを含めた意味での『羽蟲の王』なのだろうという説もある。
しかし、キャラ設定.txtでは「本当に雀かどうかはよく分からない。」とされているので、はっきりと「鳥です」とも言えないという者もいる。
が、よく考えると「雀かどうか」が分からないのであって鳥であることを否定するような文面でもない。
以下のような設定・記述もあり、東方projectにおけるミスティアがどちらなのかは断定できない。
最近書籍などで「鳥の妖怪」であることはほぼ確定した模様。
雀にずいぶん感情移入している描写はあるが「雀の妖怪」であるかは依然謎である。
- 両方を連想させるキャラクターデザイン
←どちらにもそんなに似ていないという説もあり - 彼女の、鳥をモチーフとした多くのスペルカード、対して「蛾符」系スペルカード
←鳥を操るスペルカード、能力も存在 - 「その姿を見てしまえば、雀とは呼ばなかったかもしれない。」(「永夜抄」より)
←上記にもあるが雀に見えない=鳥に見えないではない - 「大きな羽を持つ人型の妖怪だと言われる。」(「求聞史記」より)
←現実の伝承にある夜雀は人の形をしたものがいないから?ともとれる
二次設定
- おかみすちー
自らの屋台にて、女将姿で働くミスティアの二次絵がよく見られるが、公式ではこんな格好はしていない。
でもやけに和服が似合う。和服みすちー推進委員会なるものも存在する。 - 幽々子の食料
原作でそんな会話があるおかげで、ことあるごとに幽々子に食料としてつけ狙われている。
みすちーのいるところにゆゆさまが現れ「みすちー逃げてええええ」は「志村ーうしろーうしろー!」レベルのお約束。 - ちんちん
概要でも触れているが、よくみすちーの鳴き声として登場するこれは西日本で夜雀の鳴き声として伝えられているもので、みすちー本人は少なくとも本編においては一度も口にしていない。 - バカルテット
鳥頭で、文の新聞が読めない(求聞史紀より)設定から公式バカのひとりとしてメンバーに加わっている。
三月精では同じバカルテットのリグルやルーミアと一緒に肝試しに参加。闇に関係する妖怪繋がりかもしれない。 - カップリング関係
特に公式で集団に属していないためカップリング勢力はそれほど強くない。その中では同じ焼鳥屋ネタを持つ妹紅とのカップリング(もこみす)が人気。おかみすちーとの相性が非常に良い。→もこみすは盲目の八目鰻
他に(性的に)食われる関係の幽々子、上記のバカルテットにもあるが、同じ永夜抄組のリグル、同じ夜に関する妖怪のルーミアが比較的多い。屋台の常連として文、萃香あたりとの組み合わせもある。なぜかアリスとのカップリングも一部で人気(アリミス)。公式で接点があるプリズムリバー三姉妹とのカップリングはなぜか全然見ない。何故だ。
※ただし、二次設定は十分にTPOを守って使用すること。特に食料・食材・被捕食ネタには敏感であることも多いため、軽い気持ちで使うことはやめておこう。
お絵カキコ
枚数が増えたので、ミスティア・ローレライのお絵カキコに分離しました。TNTN。
関連静画
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
現在、東方Projectのキャラクターコミュニティの中で群を抜いてメンバー数が多いが、これはユーザー生放送の放送数が異常に多いため。放送内容は東方全般の動画配信が多く、そういった背景からコミュニティのサムネもミスティアと全然関係ないものになっていることが稀によくある。
コミュニティ記事へ→
関連用語
- 東方Project
- 東方Projectの登場キャラクター
- 東方永夜抄/東方花映塚
- バカルテット
- 鰻
- ちんちん
- 柿崎ぃぃぃぃぃ!!!
- おかみすちー
- みすちーは投げ捨てるもの
- ナゾナゾみすちー
- みすちー肌
- ぴよちー
- もう歌しか聞こえない
- 鳥獣伎楽
- 21
- 1204700pt