ブラックビートとは、特撮番組『重甲ビーファイター』に登場したキャラクターである。
シャドーが「邪甲!」の掛け声でブラックコマンダーをかかげ、カミキリムシ型インセクトアーマーを身に纏った姿。
概要
第19話「誕生闇の新戦士」から登場。ジャマールの魔道士ジャグールが、ジャマール科学とカミキリムシの精とを融合させて誕生した邪悪なるインセクトアーマー。ジャマールの新戦力として投入され、ビーファイター3人を1人で圧倒するほどの高い戦闘能力を持つ。
中盤までは邪甲前の存在は謎とされ、常にアーマーを身に纏った姿で行動する。光と影の宿命の関係から、甲斐拓也=ブルービート抹殺に固執し、幾度も激しい戦いを繰り広げる。あくまでも自分の手で抹殺することに拘り、時には拓也を危険から救うこともあった。
侵略・征服活動を展開しようとする三幹部とは折り合いが悪く、彼自身もまた三幹部を無能扱いしている。しかしビーファイターと同じインセクトアーマーを持つことから度々三幹部に新兵器の実験台として酷使される事もあった。また当初は信頼の厚かったガオームからもブルービート抹殺のための独断専行が目立つようになってからは疎まれるようになる。
設定やデザインなど、ライバルキャラ、ダークヒーローとして王道的なキャラ付けがなされ、今でも根強い人気を誇るキャラクターである。
尚続編の『ビーファイターカブト』には回想シーンも含めて一切登場していない。
武器・スペック
ジャマール科学で造り出されたアーマーがベースとなっているため、ビーファイターを上回る性能・強度を誇る。そのパワーはフルスピードで走る新幹線を片手で停止させることが可能。頭の触覚からはジャミングフラップという波動を発し、メカを狂わせる(劇中では未使用)。
身長:203cm
体重:121kg
ジャンプ力:45m
走力:100mを2.2秒
- スティンガービュート
ブラックビートの腕部に装備されている専用武器。先端のツメは、スティンガーウェポンの2倍近い強度と、スティンガークローの5倍のパワーを持つ。厚さ15センチの鉄板を軽がると切り裂く。爪に接続されたワイヤーを伸ばしたワイヤーモードと、ワイヤーを硬化させロッド状にしたサーベールモードがある。ワイヤーモード時には電撃を放つことも可能。
シャドー
第29話「ライバル大激突」から登場。ブラックビートに邪甲する謎の男。全身黒ずくめの姿で帽子で素顔を隠し、首にはカミキリムシを模したペンダントを付けている。生身でも高い戦闘力を持ち、拓也と激しい戦いを繰り広げた。拓也へ負わせた傷と同じものが自らにも付いたり、次元の覇者・真の勇者のみが扱えるビートイングラムが反応を見せたり、終盤になると謎の痛みが身体を襲うなどその正体は謎が多い。
その正体は魔道士ジャグールがカミキリムシを使って採取した、拓也の遺伝子から作られたクローン。オリジナルである拓也を倒すことによって影の存在から光に、唯一絶対の存在になれると信じ、ブルービートに激しい憎悪を抱いていた。
不完全なクローン故に短命であり、ガオームがそれを承知で自分を利用していたことを知るに至ってジャマールを脱退。同じくガオームを見限ったジェラと手を組み、セントパピリアを捕え永遠の命を手に入れるために行動を共にする。時には自身の寿命も省みず彼女を助ける等、仲間として奇妙な絆で繋がっていくことになる。
その後ジャマールが壊滅したあとの地球でセントパピリアが見守る中、ブルービートとの最終決戦に挑む。死闘の末、一度は敗れたかに見えたが執念で立ち上がり拓也に致命傷を与える。しかし勝利を確信した瞬間、自身の寿命の限界が訪れ最期は拓也に看取られながら消滅した。
キャスト
ブラックビートのスーツアクターは岡元次郎氏、声は咲野俊介氏が担当。
シャドーを演じたのは29話~43話までが岡元次郎氏(29話のみ高岩成二氏も担当)、43話以降が土屋圭輔氏。
尚邪甲後の声については43話以降も咲野俊介氏が担当している。
関連動画
関連チャンネル
関連項目
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