サイダーのように言葉が湧き上がる単語

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湧きたつ想いが、サイダーのように胸で弾ける

サイダーのように言葉が湧き上がるとは、日本の長編アニメーションである。第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品。略称は「サイコト」。

概要

基本情報
サイダーのように言葉が湧き上がる
監督	イシグロキョウヘイ
脚本	イシグロキョウヘイ佐藤大
音楽	牛尾憲輔
製作会社	『サイダーのように言葉が湧き上がる』製作委員会
配給	松竹(日本) Netflix(世界)
公開	2020年 7月25日（上海国際映画祭） 2021年 7月22日(日本)
上映時間	87分
映画テンプレート

アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」の設立10周年記念作品として公開されたアニメ映画。

俳句好きで口下手な少年と、コンプレックスの出っ歯をマスクで隠すストリーマーの少女の恋愛模様を魅力的な映像で描く、エモーショナルなボーイ・ミーツ・ガールもの。

主人公の声を歌舞伎俳優の市川染五郎が、ヒロインの声を女優の杉咲花が務めた。

当初は2020年 5月15日に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、1年と2ヶ月ほど公開が延期された。

おおのいもによるコミカライズが『月刊コミックアライブ』にて先行連載された。また、監督のイシグロキョウヘイによるノベライズも発売されている。

あらすじ

夏休み初日、地方都市・小田市^[1]で暮らす、人と話すことにあまり興味がないチェリーこと佐倉結以は、モールでぶつかったときにスマイルこと星野ユキとスマホを取り違えたことがキッカケで、自分の声と俳句を可愛いと言った彼女とSNS上でも繋がりを持ち交流を重ねる。

浮かぶ俳句がどれもスマイルのことばかりになったチェリーは、自分が恋をしていることに気づく。

そんな折、亡くなった妻が出した大切な思い出が詰まったレコードを探しているフジヤマ老人の手伝いを始めるうちに、チェリーとスマイルは急接近していくが、大事な引っ越しのことをなかなか言い出せないでいるうちに、二人の間ですれ違いが起こる。

主な登場人物

チェリー CV：市川染五郎: 主人公。言葉は浮かぶが声に出すのは下手くそな、キュリオシティというSNSに俳句を投稿している、スマホ依存症気味の17歳。本名は佐倉結以。スマホに父から借りた歳時記をつけている。大きい音が昔から苦手なのと、こうしていれば人から話しかけられないからという理由で音楽が鳴っていないヘッドフォンをかけている。ぎっくり腰の母親の代理でデイサービス「陽だまり」でバイト中。8月に引っ越しを控えているが、「スマホがあればどこでも同じ」と、当初は引っ越しのことを何とも思っていなかったが、スマイルと出会ったことで切ない気持ちが湧き立つ。
スマイル CV：杉咲花: 有名な現役JK 配信者。本名は星野ユキ。16歳。歯の矯正中。父親譲りの出っ歯がコンプレックスで、人前に出るときはいつもマスクを着けている。俳句会の面々にお茶をすすめられてついて行った人員不足の「陽だまり」でバイトを始める。少し感性が不思議。
フジヤマ CV：山寺宏一: デイサービス「陽だまり」に通う、空のレコードケースを持ち抱えている老人。どこに置いたか忘れたレコードの中身を日々探し回っている。いつも上の空気味だが時折り大声を出す。昔、レコード屋を運営しており、その前はレコードのプレス工場で働いていた。若いころは「ちぇりぃこーく」という名のバンドでベースをしていた。
ビーバー CV：潘めぐみ: イタズラ好きのスケボー少年。小学6年生。メキシコと日本のハーフ。チェリーの俳句のファンで、所かまわずタギングして回っているが、漢字が苦手なため誤字だらけ。好物は飴。
タフボーイ CV：梅原裕一郎: 「TOUGH B☆Y」と書かれたTシャツを着用し、野球帽を逆向き被った、少しイキり気味のフジヤマの孫。本名は藤山靖幸。頻繁にビーバーのイタズラの被害に遭っている。
ジャパン CV：花江夏樹: 「ハンドオフ」という、モール内のリサイクルショップで働く肥満体型のドルオタ。天之川ヒカルというアイドルとスマイルのファン。
マリ CV：諸星すみれ: お団子頭がチャームポイントなスマイルの妹。中学3年生。メカっぽいものが大好きなガジェットオタク。
ジュリ CV：中島愛: 癖っ毛と大きな丸メガネが特徴的なスマイルの姉。18歳。大学受験に向け勉強中。
藤山さくら: フジヤマの妻。子供を産んですぐ病気で亡くなってしまった。かつてフジヤマと同じプレス工場に勤め、「YAMA ZAKURA」というピクチャーレコードを出した。「ちぇりぃこーく」の大ファン。スマイルに負けない見事な出っ歯の持ち主。