ガールズバンドクライとは、東映アニメーションによる2024年4月放送開始のオリジナルアニメである。
概要
数多くの名作を生みだしてきた東映アニメーションより2023年4月24日に発表された
完全新作のオリジナルアニメ
シリーズディレクターは「ラブライブ!サンシャイン!!」で監督を務めた酒井和男
シリーズ構成は原作付きアニメからオリジナルアニメまで
数多くの作品のシリーズ構成/脚本を担当する花田十輝
音楽プロデューサーはYUKIやAimerなどの楽曲プロデュースを手掛ける玉井健二 (agehasprings)
劇伴音楽はいきものがかりやあいみょんなどの楽曲プロデュースを手掛ける田中ユウスケ (agehasprings)
キャラクターデザイン原案はVTuber「星街すいせい」のキャラクターデザインを担当した手島nari
CGディレクターは「映画 プリキュアドリームスターズ!」「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の
CGディレクターを務めた鄭載薫
メインキャストであるトゲナシトゲアリのメンバーは2021年6月より開催された
agehasprings主催のオーディション「Girl’s Rock Audition」にて
見事選ばれた5名で構成
アニメ放送前よりミュージックビデオの公開やシングルのリリース
メンバーによる定期的な生配信や生ライブを実施
強敵ひしめくガールズバンドアニメに
アニメ界の重鎮である東映アニメーションが殴り込みをかける!
ストーリー
高校2年、学校を中退して単身東京で働きながら大学を目指すことになった主人公。
仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。
両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。だから、歌う。
トゲナシトゲアリのメンバー紹介
- ボーカルの井芹仁菜(CV:理名)
やや引っ込み思案の17歳の少女。高校を中退後、ネットで聞いたある曲に背中を押され、熊本から一人で東京に訪れ大学を目指すことになる。
不器用でめんどくさい性格。桃香曰く「気が弱いくせに意固地で、臆病なのに自信家で、自己矛盾のコンプレックスの塊」。公式サイトには普通の女の子とあるが、街中で大声で叫んだり、文句を言ってきたサラリーマンに向かって照明をぶん回すなどヤバい一面も見せる。
実家では厳しい家訓に縛られ、学校では虐められるなどいい扱いを受けてこなかった様子。 - ギターの河原木桃香(CV:夕莉)
川崎駅前で活動をしている20歳のストリートミュージシャン。男勝りでサバサバした性格。因縁をつけてきた輩に両手で中指を立てる場面も。酒癖が悪い。
ダイヤモンドダストというバンドで活動していたが喧嘩別れで解散。自身は音楽を辞めて故郷の旭川に帰る予定だったが、仁菜との出会いが運命を変えることになる。 - ドラムの安和すばる(CV:美怜)
仁菜とは正反対の、世渡り上手の愛想がよい少女。モデルのような美貌を持ち、みんなの前ではおしとやかなお嬢様を演じているが、中身は気が強いおてんば娘。
女優である祖母に言われるがまま芸能スクールに通っているが、実際に役者は目指していない。中学の時に入った軽音部の楽しさに触発されて以来、祖母へのささやかな抵抗としてバンドをやっている。 - キーボードの海老塚智(CV:凪都)
地元の仙台でも名の知れたお金持ち一家のお嬢様。しかし現在はルームシェアでアパート暮らしをしている。あまり他人に心を開かず、冷たく世の中を斜めに見ている。
ルパとはルームメイトでバイト先も同じで、beni-shougaというユニットを組み作曲活動をしている。バイト先によく来る仁菜たちがバンドマンだと知り、3人をスカウトしようと試みる。 - ベースのルパ(CV:朱李)
父は南アメリカ人、母は日本人というハーフの少女で、やや褐色の肌をしている。頭脳明晰で、落ち着いた話し方と控えめな態度でみんなから一目置かれている。常にニコニコしているが、時折厳しい言葉を投げかけることがある。大酒飲みと肝が据わり過ぎているのが玉に瑕。
ダイヤモンドダスト
桃香がかつて属していたバンド。仁菜はこのグループの歌が大好きだった。しかしデビュー直前にグループの方向性の変化に桃香が反発、脱退。新しいボーカルを招き入れた。現在は東京ドームシティホールを観客で埋め尽くすほどの人気を持つ。
現在のメンバーはヒナ(CV:近藤玲奈)、ナナ(CV:松岡美里)、リン(CV:漆山ゆうき)、アイ(CV:宮白桃子)。このうちヒナはかつて仁菜の友達だったが絶交した過去がある。
スタッフ
原作 | 東映アニメーション |
製作総指揮 | 高木勝裕 |
企画 | 東映アニメーション/北﨑広実 |
エグゼクティブプロデューサー | 篠原智士/辻秀典 |
制作統括 | 氷見武士 |
プロデューサー | 平山理志 |
シリーズ構成 | 花田十輝 |
音楽プロデューサー | 玉井健二 |
劇伴音楽 | 田中ユウスケ |
音楽制作 | agehasprings |
キャラクターデザイン | 手島nari |
CGディレクター | 鄭載薫/大曽根悠介/近藤まり |
ライブCGディレクター | 中西信棋 |
キャラクターモデリングスーパーバイザー | 米沢真一 |
リギングスーパーバイザー | 戸沢祐介 |
セッツ&プロップスモデリングスーパーバイザー | 石上由佳莉/黒田誠一 |
アニメーションスーパーバイザー | 関祖輝/小泉正行/中村有希恵/竹中佑城 |
エフェクトスーパーバイザー | 渡邊亮太 |
ルックデベロップメントスーパーバイザー | 芦野健太郎 |
ライティングコンポジットスーパーバイザー | 石塚恵子 |
ライブテクニカルディレクター | 森重孝太 |
美術監督 | 野村正信/藤井里咲 |
美術設定 | 天田俊貴 |
プロップデザイン | 田村正平 |
色彩設定 | 竹澤聡 |
撮影監督 | 桑原真也 |
ビジュアルディレクター | 涌元トモタカ |
編集 | 長坂智樹 |
音響監督 | 三好慶一郎 |
CGプロデューサー | 小倉裕太 |
シリーズディレクター | 酒井和男 |
製作 | 東映アニメーション |
主題歌・挿入歌
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | ライブ絵コンテ | ライブ演出 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 東京ワッショイ | 花田十輝 | 酒井和男 | 酒井和男 | 山﨑智加 | 酒井和男 | 居村健治 | 2024/4/5 |
第2話 | 夜行性の生き物3匹 | 朝倉舞彩 | - | 4/12 | ||||
第3話 | ズッコケ問答 | 平山美穂 | 酒井和男 | 4/19 | ||||
第4話 | 感謝(驚) | 大槻一恵 | - | 4/26 | ||||
第5話 | 歌声よおこれ | 朝倉舞彩 | 三村厚史 | 5/3 | ||||
第6話 | はぐれ者賛歌 | 田辺泰裕 | - | 5/10 | ||||
第7話 | 名前をつけてやる |
放送・配信情報
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
TOKYO MX | 2024年4月5日 | 金曜 | 24:30~ | |
サンテレビ | ||||
KBS京都 | ||||
BS11 |
2024年4月5日(金)25時00分より順次配信(見放題) | |||
---|---|---|---|
Prime Video | dアニメストア | Lenimo | U-NEXT |
アニメ放題 | J:COM STREAM | milplus | hulu |
ABEMA | FOD | DMM TV | バンダイチャンネル |
2024年4月5日(金)25時00分より順次配信(レンタル) | |||
ビデオマーケット | カンテレドーガ | music.jp | VIDEX |
HAPPY動画 | 楽天TV |
トゲナシトゲアリのその他の楽曲一覧
曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 公開日 | |
---|---|---|---|---|---|
第1弾 | 名もなき何もかも | 飛内将大 タカノシンヤ |
飛内将大 | 玉井健二 飛内将大 |
2023/5/29 |
第2弾 | 偽りの理 | KOHD | KOHD | 玉井健二 KOHD |
|
第3弾 | 気鬱、白濁す | Misty mint | Misty mint | 2023/6/26 | |
第4弾 | 理想的パラドクスとは | キクイケタロウ | キクイケタロウ | 玉井健二 百田留衣 |
2023/7/25 |
第5弾 | 爆ぜて咲く | Misty mint | Misty mint | 2023/8/28 | |
第6弾 | 黎明を穿つ | キクイケタロウ Mumei |
キクイケタロウ | 玉井健二 大西省吾 |
2023/9/25 |
第7弾 | 極私的極彩色アンサー | 吉岡大地 | 吉岡大地 | 玉井健二 大濱健悟 |
2023/10/23 |
第8弾 | 傷つき傷つけ痛くて辛い | キクイケタロウ | キクイケタロウ | 玉井健二 秋浦智裕 |
2023/11/27 |
第9弾 | 運命に賭けたい論理 | カイザー恵理菜 | カイザー恵理菜 | 玉井健二 南田健吾 |
2023/12/18 |
第10弾 | サヨナラサヨナラサヨナラ | 玉井健二 大濱健悟 |
2024/1/29 |
ガルクラよもやま話
プロジェクトが始まったのは2019年の夏。「ラブライブ!サンシャイン!!」のプロデューサーの平山理志、監督の酒井和男、脚本家の花田十輝が集まり企画が開始された。
放送が想定される2020年以降は東京オリンピックの後で、オリンピック後は大体景気が悪くなっているであろうということで、その中で生きていくのはどういうことなのかを音楽をモチーフに描き、その中で最も適していると考えた「ロックミュージック」をテーマとして製作が進められた。
2021年6月27日より始まった東映アニメーション、agehasprings、ユニバーサルミュージックによるオーディション「Girl's Rock Audition」では、声優に楽器演奏を指導する「Bang Dream!」とは逆に、演奏力を基準に選考された。
求められるハードルは高く、数千人の応募者の中から選び抜くのに1年半もの時間を費やしたという。
メインキャストの5人はこの作品で声優デビューを果たしたが、その際に声優の小島幸子からの演技指導を受けている。
トゲナシトゲアリのプロデュースを担当する玉井健二は、世界にこの作品を取り込みたいという制作陣の熱意に押され、この仕事を引き受けたという。
トゲナシトゲアリの楽曲は、メンバーの一人である河原木桃香がトゲトゲを想定して創るであろう楽曲どいう視点から制作されている。また、バンドの偏り感を出すため、曲の制作をお願いするときは、クリエイターに大きな設定と編成のみを伝え曲を作ってもらい、同時に自分でも用意をしながら、曲の中で一番偏っていてプロジェクトに一番合っている原曲を選びカスタムしていくといった手法をとっていると語る。
物語の舞台に川崎が選ばれたのは、これまでアニメに川崎がメインの舞台として登場することはほとんどなかったこと、中心部でもマンションアパートに3万円台から住めるという魅力から、経済的に厳しいという設定のキャラクターにも適合するから、の2つが挙げられている。なお登場人物の一人であるルパが南アジア出身なのも川崎が多国籍な町ということに起因する。
アニメーションにはキャラクターデザインのイラストをそのままアニメで再現すべく"イラストルック"アニメーションという手法が用いられている。この手法により、多くのファンを持つ手島nariの生み出したキャラクターがそのまま動いているような表現を実現できたという。
また、多くの3Dアニメはフレームが落とされておりセルアニメに近い動きになっているが、本作は1秒間に24フレームの絵をつける「1コマ打ち」によって制作することで、キャラクターたちの細かい表情、演奏の仕草のリアルさが実現されている。一方でこの方法は作業量が2倍以上にも膨れ上がることから、殆どのアニメには採用されていない。このことから東映アニメーションの本プロジェクトにかける本気度が伝わってくるだろう。
平山曰く、日本の経済力の衰退や少子高齢化の中で日本のアニメ業界はどう生き残るかを考え、他の国が真似できないものを開発しようと思った、手描きのアニメーションはいずれ海外に追い抜かれるであろうから、VTuber文化なども含め日本が先行している3DCGを今後の武器と考え本作に取り入れたとのこと。
以上、編集者の拙い要約の為、事実と異なる可能性があります。ご了承ください。
参考記事・文献
- 2024年4月16日 J-WAVE「GRAND MARQUEE」
- アニメ『ガールズバンドクライ』プロデューサーに聞く、”最強タッグ”で挑むバンドアニメの新旋風―キーワードは「海外」と「川崎」? | オタク総研
- 東映アニメーションが手がける、オリジナルアニメ「ガールズバンドクライ」の魅力とは | スカルプターズ・ラボ
- 『ガールズバンドクライ』特集 | Real Sound
- 【特集】 agehasprings玉井健二|話題のバンド・トゲナシトゲアリについて徹底取材
- 結束バンド(ぼっち・ざ・ろっく!)とMyGO!!!!!(BanG Dream! It's MyGO!!!!! )とトゲナシトゲアリ(ガールズバンドクライ)| 日誌(WUG,RGR) | Hatena Blog
関連静画
関連項目
- アニメ作品一覧
- 2024年春アニメ
- ガールズバンド
- ガルクラ - 公式略称。
- ファックサイン - 作中で何回か登場するが、記事にもあるように時と場合によっては命すら失いかねない危険な行為である。人に向かってやるのは絶対にやめよう。
関連リンク
- アニメ「ガールズバンドクライ」公式ホームページ
- アニメ「ガールズバンドクライ」公式X
- アニメ「ガールズバンドクライ」公式YouTube
- アニメ「ガールズバンドクライ」公式TikTok
- アニメ「ガールズバンドクライ」公式Instagram
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