アンダーディフィートは2005年に稼動したグレフ製作の縦スクロールシューティングゲームである。2006年3月23日にはドリームキャストのソフトとしても発売された。通称「アンデフ」
2012年2月23日、PS3とXbox360でアンダーディフィートHDとして発売された。
2013年4月25日に「HD+」としてセガの筐体ALL.Net P-ras MULTIにて稼働中。
ストーリー
大陸を二分する帝国と連邦の戦争が始まってから既に十数年───
疲弊の極みに達した両陣営は互いに歩み寄り、停戦の期日を取り決める。
来たるべく停戦の日に向け、続々と投入される新兵器や試作機たち…
かつてない戦いが、今、始まろうとしている───
概要
- 試作空中戦車 VKL5.03(P)を操作してステージを進行する。
- ショットを撃たずに左右移動すると、機首の方向が変わる。スタート時に「ノーマル」と「リバース」が選択可能。ワイドショットなんて大層なものは無いので割と重要。
- 操作方法は方向レバー+2ボタンで「ショット」「ボム」溜め攻撃の「オプション」が使用可能。
- オプションで敵機を破壊すると2倍の点数が獲得。スコア稼ぎの要。
- パワーアップアイテム及び要素は存在しない。
- エクステンドは無し。ステージクリアの際、「貢献度ボーナス」が発生。自機の残機数によって倍率が掛かり、残機が少ないほど高倍率。
オプション
ショットボタンを押し続けるとオプションゲージが溜まり、完全に溜まるとオプションを射出する。チャージ中はショットが撃てない上、使用後は武器ごとにウエイト(再装填)が掛かるため、いつ使うかが攻略のカギとなる。各アイテムを取ることで使用武器の変更が可能。
- 「バルカン」威力は低いものの、チャージ・ウエイトも早く連射するので使い勝手は良い。初心者向け。
- 「キャノン」バルカンとロケットの中間的な性能。
- 「ロケット」チャージ・ウエイト共に遅いが強力なロケットを一発射出。上手く使えばボスも瞬殺可能。通称ロケット先生。
キャラクター
公式サイトでの記載は無いが、パッケージのキャラクターには名前がちゃんとある。
追加機体について
HD版にて幻の重火力試作機「VKL7.04(V)W」が家庭用DLCおよびHD+にて使用可能。
通常機にて特殊攻撃扱いだったオプション攻撃が内蔵されており無制限に発射可能。サブショットも3ウェイと大きく操作方法が変わる。
…とはいえゲーム性が変わるかと思えばそうでもなく、通常機ではオプションによるロックオンがセミオートで可能だったが、本機は対地対空の敵機を攻撃する際、射角を操作し自分自身で狙う必要があるため「アンダーディフィート」と言うゲーム性を別の形で体現した機体と言える。その特性上オプション攻撃によるボーナスも存在しない。
また、HD+にて「VKL6.02(A)P」が使用可能。機体速度は最遅かつサブショットもオミットされているが、メインショットと高性能の(妙に高い追尾性能とロケットに迫る攻撃力と爆風を付加した)ミサイルを装備している。通常機と同じくオプション攻撃が可能で、単純な火力は最大。弾幕の薄さによる対ホーミングミサイルの弱さを除けば対地対空の火力が高く、総じて扱いやすい。
追加モード(ニューオーダーモード)について
HD版より16:9横画面でプレイできる「ニューオーダーモード」が追加。それに伴い「まもるクンは呪われてしまった!」の楽曲を担当した安井洋介氏による楽曲アレンジが加えられたり、敵配置や機体の旋回角度など手を加えられている。
またHD+より「ニューオーダーモード+」が追加。旋回角度も左右90度近くまで拡大され「WARNING GAUGE」のルールが追加。旋回や急角度の移動を続けるとスクロール速度が低下しゲージが上昇。最大まで溜まるとスクロールが遅くなり弾幕と敵機が増加するペナルティを受ける。ペナルティ時は敵機と共にアイテムキャリアも出現するので稼ぎも可能だが、エクステンド要素が無いためクリアが遠のくリスクを受け入れる必要がある。
また、一面で出現する牛が2匹から3匹に増えていたり、被弾時硬直の削除、ニューオーダーモードで見られなかったボス曲の挿入(ただしオリジナル版)など演出も再び手が入れられた。
無線通信について
本作ではゲームの要所で無線通信が挿入される。なお、主人公サイドの帝国軍は「ドイツ語」、敵サイドの連邦軍は「英語」が公用語である。
STAGE 1
Das Starten der Kampfbeweis-Probe für VKL503 jetzt.
Das zerstörte Ziel. Vollendete Probe.
STAGE 2
Enemy Attack! Battle station, battle station! All man hands your battle station! This is not a drill! I say again, this is not a drill!
(敵襲! 総員戦闘配置! これは訓練ではない! 繰り返す、これは訓練ではない!)
This is CO, All crewmembers evacuate immediately, we abandon this ship! I say again…
(艦長より達する! 総員上甲板! 繰り返す、総員…)
Erfolgreiche Mission. Kehren Sie zurück, um jetzt Zu stützen.
(作戦は成功した。これより帰投する。)
STAGE 3
Für das wichtigste Jahr des wichtigsten Teils unseres Reiches zu diesem Punkt!
Wir, nach einem anderen Weg suchend. Sie sollten diesem Angreifer jagen.
(我々は別の進路を探す。 君はヤツを追ってくれ。)
(了解。)
Zerstörtes Ziel. Warten Sie auf Ihre folgende Ordnung.
STAGE 4
(こちらの準備は完了した。)
Jawohl. Wir beschäftigen uns zur feindlichen Kraft. Wir fangen zu unserer Sturmoperation an.
(了解、これより奇襲を開始する。)
The enemy force in close to the Control Tower! Engage, engage!
Zerstörtes Ziel. Befreien Sie dieses Gebiet.
(目標を撃破。離脱する。)
STAGE 5
Reichssoldaten. Rückwärts! Absperrvorrichtung Ihr Feuerregelsystem, werfen Sie Ihre Arme hoch, und landen Sie sofort!
(帝国将兵に告ぐ。武装を解除し、降伏せよ。 繰り返す、武装を解除し、降伏せよ。)
その他
とにかく様々な逸話・コネタが多い。
- 被弾すると一瞬固まる演出があるが、同時にプレイヤーも固まった。
- 爆風で揺れる木々、風圧になびく爆煙、爆発で海水が雨のように降り注ぐなど「戦場」を構成するこだわりが限りなく、そのロケテストを見た雷電Ⅳの製作者は爆風エフェクトを作り直した。
- DC移植版のキャッチコピーは「ドリームキャストの最後を飾るのは、このソフトだ!」だったが、トリガーハート エグゼリカとカラスにお株を奪われて結局無かったことになった。
- 一方でPS3のパッケージ形式にて始めてリリースされた(広義ではアクションシューティングとして「まもるクンは呪われてしまった!」が存在するが)縦スクロールSTGとなる。
- 牛の出るゲームは良いゲーム。 なお、牛は運が悪いと巻き添えを食うことがある。
- 楽曲はめがPこと細江慎治氏が担当。キャラクターデザインは山本七式氏が担当している。
- ステージ5の序盤に楽曲「Tears which died」をバックにSEの鳴らない演出がある。これはグレフの前身であるタイトーのSTGでも使われている。
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関連項目
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