調性擬人化とは、音楽における調(キー:長調・短調など)および調性(トナリティ)を擬人化したジャンルである。
概要
平均律を構成する12音を主音とする長短24個の調には、楽器の特性や数々の楽曲によりイメージが与えられてきた。このイメージを具現化してキャラクターにしよう!というのが調性擬人化ジャンルである。
なお、長短それぞれの12調は本来(平均律では)相対的に区別できないものであり、ある調で演奏された音源をピッチシフトするだけで簡単に別の調に変化しうるなどの性質を持つ。そのため「調に抱くイメージ」は各々が触れてきた楽器経験や音楽ジャンルに左右され、個々人によって異なるものとなる。
こうした背景から、創作者それぞれが「自分の思う調性たちの姿」を思い思いに描いているのが調性擬人化の大きな特徴である。長調と短調を合わせて24人のキャラクターを登場させる創作もあれば、平行調を同一人物とした12人、同主調を同一人物とした12人とするものもある。各調のキャラクターデザインや性格、ある調と別の調の仲の良さなど、作者が感じる調への印象を擬人化を通して伺い知ることができる。
※本ジャンルでは「調性(tonality)」という用語が「調(key)」の意味でも用いることが多い。元から混用されやすいという背景もあるが、「調」の1文字だけだと検索が困難になる(ググラビリティの低下)という切実な事情のほか、「調に見いだされる性格(feature of keys / characteristics of keys)」としての意味合いが強くなってきているようだ。
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