アレクサンドル・ドゥーギン(1962~)とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している哲学者である。
概要
モスクワ大学元教授。レフ・グミリョフに始まるソ連崩壊後のロシアの帝国的ナショナリズムの流れに属する人物である。
ペレストロイカ期の民族主義運動「パーミャチ」に参加などをした後、1993年にエドゥアルド・リモーノフと「ナショナル・ボリシェヴィキ党」を結成する(アレクサンドル・ドゥーギン自体は1998年に脱退している)。1997年に発表した『地政学の基礎』で一躍知られる存在となった。
『地政学の基礎』でアレクサンドル・ドゥーギンは旧ソ連領をロシアの勢力圏とする外交戦略を説いた。さらに、アメリカのシー・パワーに対抗し、ランド・パワーを代表するロシアはドイツや日本、イランといった国と連合すべきだと主張。政界とのつながりを深め、「国際ユーラシア運動」を組織し、プーチンの外交構想とも一定の対応が認められる。
また、政治評論に加えて『第四の政治理論』や「知の戦争」シリーズといった理論書や比較文明論を次々と発表している。
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